まだ寒さ厳しい2月ですが、暦の上ではもう春です。
これから徐々に春の暖かさを感じられるこの季節には、別名「春告げ鳥」とも呼ばれるうぐいすの形をした「うぐいす餅」が食べられています。
【豊臣秀吉も食べていた!?「うぐいす餅」の起源とは】
うぐいす餅とは、求肥であんを包んで両端を鳥の形の様につまみ、上から青大豆きな粉をまぶした和菓子です。
このうぐいす餅を初めて作ったのが、奈良県にある老舗和菓子店「本家菊屋」と言われています。
1585年、当時郡山城の城主であった豊臣秀吉の弟、豊臣秀長が兄をもてなすのに「茶会に何か珍菓を作れ」と菊屋の初代店主に命じました。
店主が餅であんを包み、きな粉をまぶした餅菓子を献上したところ、これを食べた豊臣秀吉がとても気に入り、「うぐいす餅」と名付けるよう命じたことが、うぐいす餅の始まりと言われています。
【自宅で作ってみよう!「うぐいす餅」】
求肥は購入するものと思っている人もいるかもしれませんが、実は材料も少なく、お家でかんたんに作ることが出来ます。
<材料>(約8個分)
もち粉 50g
水 70g
上白糖 60g
水あめ 20g
こしあん 200g ※8等分に丸めておく
青大豆きな粉 適量
抹茶 適量
<作り方>
- 鍋にもち粉・水を入れて溶かし、中火にかけて木べらなどでよく練る。
- もちがまとまってきたら、上白糖を2~3回に分けて加え、都度よく練り混ぜる。
- もちと上白糖がしっかりとなじんだら、水あめを加えて練り上げる。
※この時に木べらで生地を持ち上げ、指で触ったときに生地がついてこない状態が練り上がりの目安です。
かたい場合は水を入れてかたさを調整して下さい。 - きな粉に少量の抹茶を混ぜ、バット等に薄く広げる。
(きな粉は仕上げでも使います)
その上に(3)を移し、8等分にする。 - (4)の生地を丸く伸ばしてこしあんを包み、つなぎ目をしっかりと閉じる。
軽く楕円にして両端を指でつまみ、うぐいすの形にする。 - つなぎ目を下にして茶こしできな粉を振りかける。
うぐいす餅には青大豆のきな粉を使用しますが、もちろん普通のきな粉で作って頂いても大丈夫です。
求肥を練るのに少し力が必要ですが、お店で購入したものとはまた違う味わいが楽しめます!
手作り「うぐいす餅」を食べて春の訪れを感じましょう!!
Text by まち/食育インストラクター