とうとうやってきたこの季節。青い海に青い空、観光にはぴったりのシーズンなのですが、毎年困っていることがあります。
それは沖縄県産野菜がこの時期、ほぼ緑色のものばかりになってしまうこと!
オハナ食堂ではカラフル×バランスをモットーに沖縄県産野菜中心に野菜のお惣菜が並ぶ「カラバラごはん」というメニューがあるのですが、それがいろいろ工夫しないと、全然カラフルに仕上がらないのです。
今まで夏野菜だと思っていたトマトは、冬から春に旬を迎えるし、とうもろこしだって春先にちょっと出回るだけ。一番県産野菜が充実しているのが、年明けから4月ぐらいまでです。
そんな中、市場や直売所に並ぶ緑の沖縄夏野菜をご紹介します。
売り場のすごい面積を占めるゴーヤー。つぶつぶが大きめで苦みが少ないアバシーゴーヤーや白いゴーヤーなどいろいろな種類がある。
シブイー(冬瓜)。大きめのすいか2、3個分はありそうなビッグサイズのものが並ぶ。夏に穫れて、冬まで保存可。沖縄では汁ものや砂糖漬けなどに。
ナーベーラー(ヘチマ)。本土では浴用タワシのイメージがあるけど、沖縄では若いうちに収穫して味噌煮込みにして食べるのが一般的。
ネリ(オクラ)。本土では切り口が星型になる角オクラが一般的だけど、沖縄では、やわらかめの丸オクラの方が人気。
ウンチェー(空心菜)。沖縄ではポピュラーな夏野菜であり、夏には貴重な葉野菜。炒めものにされることが多く、汁ものや和えものに使われることも。
ウリズン(四角豆)。ひだがある豆で切り口は手裏剣みたい。沖縄では天ぷらにされることが多い。夏場の野菜不足を補うため、1980年代以降に栽培。
赤モーイ(赤瓜)。見た目フランスパンみたいで緑ではない。皮をむくと、白色で冬瓜とかきゅうりに似た感じ。漬け物や汁ものにされることが多い。
見た目は地味な沖縄の夏野菜ですが体を冷やす働きや、強い紫外線を浴びて育つことで抗酸化作用が強いものが多いので、夏の沖縄にはぴったり。
地産地消、身土不二という言葉は本当に理にかなっているのだと、改めて実感しました。