今話題の「ロカボ」「グルテンフリー」ってなに?

今話題の「ロカボ」「グルテンフリー」ってなに?

「ロカボ」「グルテンフリー」の食品を見かけることが多くなってきましたね。
日々の食事に取り入れている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は話題の「ロカボ」「グルテンフリー」とはなにか?についてのお話です。

【ロカボとは?】

ロカボとは、“Low-Carbohydrate Diet”(低炭水化物ダイエット)の略称で、肥満や糖尿病の治療を目的として行われる食事制限のことです。
炭水化物の中でも、食物繊維を除いた糖質を減らすことで、食後の血糖値の上昇を抑えます。
日本で実践されている糖質制限食は、厳格なものから緩いものまで、さまざまな方法が提案されています。
代表的な例をあげると、

  • 1回の食事の糖質量30~40g
  • 1回の食事の糖質量20g以下
  • 1日1食、夕食のみ、糖質量5g以下

の3つがあげられます。
しかし、糖質量を○gといわれても、ピンときませんよね。
主食の糖質量のだいたいの目安をみてみましょう。

ごはん1膳(150g)・・55g
食パン6枚切り1枚・・27g
バゲット1切(30g)・・16g
うどん1玉(250g)・・52g
スパゲッティ(乾・80g)・・56g

こうしてみると、緩やかな糖質制限食では、1回の食事でごはん半分の量、厳格なものであれば主食はほぼ食べられないということになります。
しかし、糖質制限食を実践するときは厚生労働省の定めた推定エネルギー必要量(一般的な成人女性2,000Kcal前後)を確保することが必要になります。
糖質が多い主食を減らして、それ以外のものはバランスよく食べてエネルギーはしっかりと摂取する食事方法といえますね。
糖尿病患者の食事療法として広がったものですが、継続しやすいために今現在はダイエット法としても取り入れられ、話題になっています。


【グルテンフリーとは?】

グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦、オーツ麦などの穀物に含まれているたんぱく質の一種です。
例えば、パンやうどん、パスタ、クラッカー、シリアルなどに含まれています。
日本人に最も身近なグルテンを主原料とした食材といえば、「生麩」(なまふ)です。
グルテンには、パンやピザ生地を膨らませたり、モチモチとした食感をだしたり、麺にコシを与えるなどの大切な役割があります。
小麦粉に水を加えてしっかりと練ったあと、水で洗うと、ネバネバとしたガムのようなものが残ります。
これがグルテンです。
アメリカではグルテンを含まない、「グルテンフリー」の商品や、食事がブームになっています。
はじまりは、グルテンにアレルギーをもっている方のために広まった食事法です。
小麦を使ったパン、パスタやピザ、ケーキやドーナッツ、お菓子などをよく食べる文化のアメリカなどでは、摂取を控える、またはとらないことでダイエットにつながる、ということで話題となっています。
米粉や大豆粉、そば粉などで代用した食品を使って、グルテンフリー食が食べられるお店も多いようです。

さまざまなダイエット法が流行していますが、何より極端な食事制限はカラダに良くありません
バランスよく、日々の食事をしっかりと見つめて、楽しく、おいしく、いただきましょう!

Text by ナナちゃん/食育インストラクター