寒い冬にやっぱり食べたくなるのが鍋料理。
人が集まる時にも重宝しますね。
野菜もたくさん食べられますし、大勢で鍋を囲めば身も心も温まります♪
鍋料理の歴史は古く、江戸時代には野鳥などと野菜を使って食べられていたとか。
今回は鍋料理の分類&ご当地鍋(前半)についてご紹介します。
【鍋料理の分類】
鍋料理は多種多様ですが、大きく分けて3種類あります。
①味を付けずに煮てからポン酢などにつけて食べるもの
…湯豆腐・ちり鍋・水炊きなど
②薄く味つけした出汁の中で煮て、汁と一緒に食べるもの
…寄せ鍋など
③濃い味で煮て、少ない汁で食べるもの
…すき焼きなど
すき焼きは、肉に砂糖やしょうゆを直接からめる関西風と、割下を注いで作る関東風に分かれます。
用いる材料はほとんど同じでも作り方が違うなんて興味深いですね。
そしてお次は「ご当地鍋」。
その土地の風土や文化を生み出した個性豊かな鍋料理を食べることで、それぞれの「ご当地」へ旅をしたような気分が味わえるかも!?
【ご当地鍋】
●石狩鍋(北海道)
石狩川でよく獲れた鮭を材料にして作った北海道を代表する鍋料理。
ブツ切りにした鮭を野菜と一緒にみそで煮込んだもの。
●さくら鍋(青森県)
桜肉とは馬肉のことで、古くから馬の産地として知られる南部地方の郷土料理。
馬肉に加え、ごぼう、ねぎなどの野菜と焼き豆腐が入ったみそ仕立てのすき焼き。
●きりたんぽ鍋(秋田県)
杉の棒にうるち米のご飯を巻き付けて焼いたものがきりたんぽ。
比内鶏などで鶏ガラスープをとり、しょうゆやみりんなどで味付けたもので、季節の野菜ときりたんぽを煮込んだ鍋。
●いも煮鍋(山形県)
里芋を使った鍋料理。
東北各地にあるが、山形が最も有名。
秋になると親睦を深める行事として大鍋で作る「いも煮会」が行われている。
●かき鍋(宮城県)
日本でも有数の漁場である三陸海岸の新鮮なかきを使って、みそ仕立てやしょうゆ仕立てで食べる鍋。
冬に旬を迎えるまがきは身が詰まってクリーミーな味わい。
●あんこう鍋(福島県・茨城県)
「あんこうの七つ道具」と呼ばれるほぼすべての部位を、季節の野菜と一緒に煮込んだ鍋。
しょうゆ味のスープが一般的だが、あんこうと野菜の水分だけで調理した「どぶ汁」も人気がある。
いかがでしたか?お好みのご当地鍋があればぜひご家庭でも作ってみてください♪
次回は「ご当地鍋」(後半)をお伝えします。
Text by くまこ/食育インストラクター