赤ちゃんにとって「理想的な栄養」と言われる母乳ですが、一体なぜでしょう。
そして今注目されている脳の発達を促す「アラキドン酸」とは?
【母乳の栄養】
赤ちゃんを病気から守る免疫物質が豊富に含まれ消化吸収がよく、赤ちゃんの発育に必要な栄養素がバランスよく含まれています。
たんぱく質・脂質・炭水化物といった三大栄養素だけでなく、ビタミン・ミネラルも理想的な割合で含まれているのです!!
【特に注目したい栄養素はコレ!!】
中でも注目したいのが、脂質に含まれるDHAとアラキドン酸。
DHAはまぐろやいわし、さんまなど青背魚に多く含まれ、記憶力や学習能力の向上に役立つことで知られていますね。
では一体アラキドン酸とは??
【アラキドン酸とは?】
神経細胞などを構成する脂質の一種で、脳や肝臓、皮膚などあらゆる組織に存在します。
特に脳にはDHAに次いで多く含まれており、最近の研究で「赤ちゃんの脳の発達に欠かせない」ことが分かってきています。
そのため世界60か国以上でアラキドン酸とDHAが粉ミルクに配合されるようになりました。
母乳以外には鶏・豚・牛などの肉類、卵、魚類に含まれています。
質のよい母乳を与えるためにぜひこれらの食品を意識して摂るように心掛けましょう。
【ぜひ赤ちゃんの時期に!!】
生後、赤ちゃんはグングン成長し、特に脳の発達がめざましく、1歳では大人の脳の約70%の重さにまでなります。
情報伝達に関する脳神経も発達するので、この時期にDHAとアラキドン酸が必要とされます。
そのため1歳ごろまでは食事から十分に摂取することができないので、母乳やアラキドン酸やDHAが含まれたミルクを与える事が大切です。
いかがでしたか?
私の上の子どもの時には特に注目されていなかったアラキドン酸。
今では母乳と同じ量が配合されるようになり、粉ミルクも変化してきているのですね。
粉ミルクを買う時はぜひ参考にしてみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター