備えは万全?災害レシピ③

日本は、外国に比べて自然災害が発生しやすいと言われています。
もし、大規模災害が起きたら、電気・ガス・水道・通信などのライフラインが被害を受けて使えなくなる可能性があります。
がれきで道路がふさがれるなど、交通機能に被害が発生すれば、数日程度は流通が機能しなくなることも考えられます。
そんな状態で、多くの方がライフラインを絶たれた自宅での生活、いわゆる「在宅避難生活」をすることが想定されます。
今回は、電気が止まってしまった場合でも作ることができる、お手軽料理を2品ご紹介します☆

【切干大根とツナのサラダ

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:5分(味をなじませる時間を除く)
切り干し大根・・30g
トマトジュース(食塩入り)・・100ml
ツナ缶(ノンオイル・食塩入り)・・1缶
おろしにんにく・・少々
オリーブオイル・・小さじ1

<作り方>

  1. 切り干し大根は食べやすい長さに切る。
  2. ポリ袋に(1)・トマトジュースを入れ、しっかりもみ込み、ツナ・にんにく・オリーブオイルを加えて混ぜ合わせ、20分ほど置いて味をなじませる。

袋に入れてもむだけ!
ガス・電気・水を使わないお手軽レシピです☆
切り干し大根は水戻しせず、そのまま野菜ジュースと和えるだけでおいしく食べられます。
また、ツナをホタテや鶏ささみ缶に変える、マヨネーズで和えるなどしても楽しめますよ♪
切り干し大根は生の大根よりも栄養価が高く、高血圧やむくみ予防に働くカリウムをはじめ、歯や骨を強化するカルシウムを多く含んでいます。
ストックしておくと便利ですよ☆


【ふっくらコーン蒸しパン

<材料(作りやすい分量)> 調理時間:25分
ホットケーキミックス・・100g
コーン缶・・50g
コーン缶の汁・・100ml(足りない分は水を加えてください。)

<作り方>

  1. 高密度ポリエチレン製のポリ袋に材料をすべて入れ、よく混ぜ合わせる。
    空気はすべて抜かずフワッとさせたまま、袋の上部を縛る。
  2. 鍋底に耐熱皿を敷き、鍋の1/3量程度の水を入れる。
    (1)を入れて蓋をし、火にかけ沸騰したら中火で10分ほど加熱する。
  3. 火を止めて、蓋をしたまま10分ほど蒸らす。

今回はコーン缶を汁ごと使用するレシピをご紹介しましたが、ドライパックのコーン+水でも作ることができます。
また、レーズンを加える、ココアやきな粉で味を変えるなどしてもおいしいですよ☆
災害時は、恐怖や不安などさまざまなストレスが一気に押し寄せます。
そんなときに甘い物があると、少し気分転換になったり、リラックスできるのではないかと思います♪

【電気が止まった・・・。そんな時、食事はどうする?

電気が止まってしまったら、家電製品は使えなくなります。
そこで注目したいのが、上記レシピでご紹介した「ポリ袋」「カセットコンロ」「鍋」を使用した方法!
これなら、備蓄しておいた水と火を使って、簡単に非常食を作ることができます。

その際、注意すべき点が2つあります!
1つめは、鍋に皿を敷くこと。これは、鍋底の熱で袋に穴が開くのを防ぐためです。
2つめは、ポリ袋の種類。高密度ポリエチレン製で厚さ0.025ミリ以上か、湯煎調理可能と明記したものを選びましょう。

ポリ袋を使った湯煎調理は衛生的で、貴重な水を大切に使うことができます。
沸かした湯は、ほかのことに使えるのも嬉しいですね☆
また、器にポリ袋に入れたまま料理を盛りつければ、器が汚れることなく、水の節約に繋がります。

避難所が大幅に不足し、建物被害がない場合は在宅避難をすることになります。
しかし長期化すると、カップ麺やレトルト食品だけでは心身の健康を保つのは難しくなるかもしれません・・・。
缶詰やドライパック食品・乾物・乾麺など日持ちする食材は、普段使いはもちろん、いざというときにも役に立ちます!
いつ起きてもおかしくない“災害”を身近に考えることが、防災の第一歩に繋がるかもしれませんね☆

Text by ろい/食育インストラクター