10月16日は、「世界食糧デー」

〈食育まめ知識〉10月16日は、「世界食糧デー」

10月16日は、世界食糧デーです。
世界食糧デーとは、国連が制定した世界の食料問題を考える日です。1979年の第20回国連食糧農業機関(FAO)総会の決議に基づき、1981年から世界共通の日として制定されました。
世界の一人一人が協力しあい、最も重要な基本的人権である「すべての人に食料を」を現実のものにし、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としています。

【食品ロスを考える】
世界的に見てみるとすべての人が十分に食べられるだけの食料は生産されているのに8億4200万人が飢えているそうです。
現在の日本で毎年捨てられている食べ物は1700万トン。しかし、まだ食べられる状態(食べ残しや賞味期限切れ)で捨てられている食べ物は500~800万トンといわれています。
ただ食べ物が捨てられているだけでなく、それらを生産するのに使われた水や土地、運搬するための燃料など資源を無駄にしているということでは、二酸化炭素の排出など環境にも影響を与えています。

【食料自給率を上げるには】
食料自給率とは、日本で生産されている食料のうち、国内で生産されたものがどれだけあるかという指標です。
日本は現在、カロリーベースで39%。
約6割もの食料を海外に頼っています。
これは、食の欧米化が進んだことで食生活が変化し、自給率100%に近い米を食べなくなったことなどが要因とされています。
世界の食料自給率を見てみるとカナダ223%、オーストラリア187%、フランス121%と主要先進国で100%を切っているのは日本だけです。
食料自給率を上げていくには、日本国内での地産地消や私たち個人による食を選ぶ力を高める必要があります。

私たちが毎日食べている物はどこからどうやって来ているのか考え、作ってくれた人に感謝し、世界中のみんなが食べられるようにするには何ができるのか考えてみましょう。

Text by ざわちゃん/食育インストラクター