日本には、まだなじみが少ないかもしれませんが、今月17日の第3土曜日は、アメリカで生まれた「スウィーテスト・デー」です。
今回は感謝の気持ちをあらわす、素敵な記念日と、日本の飴の歴史をご紹介をしたいと思います(^^)/
【スウィーテスト・デーってなんだろう】
「スウィーテスト・デー」と呼ばれる記念日は、家族や友人、恋人など大切な人に「ありがとう。愛しています」という感謝の気持ち込めて、飴や小さなプレゼントやチョコレートを交換する日とされています。
もともとはアメリカ、オハイオ州クリーブランドにあるキャンディ会社の社員であるキングストンさんが、親のいない子供たちに飴を配って歩いたのがはじまりと言われています。
その後、クリーブランド中でこの運動が行われるようになり、全米へと広まりました。
ひと粒で幸せを感じられる、あま~い飴。
今でこそ日常的に味わえますが、日本ではいつ頃、どんな役割で誕生したかご存知でしょうか?
意外にも歴史の古い、日本の飴について探ってみたいと思います!
【甘味料として重宝した飴】
日本書紀によると飴が誕生したのは、千年以上前と言われています。
現在はお菓子として定着していますが、かつてはツタの一種である「あまかずら」からできた甘味料を、主に供物として使われていました。
平安時代には、甘味料としての飴が作られるようになり、貴重な栄養源として重宝がられました。
その後、室町時代に砂糖が輸入されてからも、しばらくは高級な甘味料として使用されたと言います。
【飴がお菓子となった江戸時代】
高級品である砂糖が、一般の人にも手が届くものとなり、水飴に白砂糖を混ぜた加工飴が生まれました。
そして、京都や大阪から飴が江戸に伝わると、細工技術が向上して種類が豊富になり、独自の文化が発展しました。
「飴売り」と呼ばれた行商人が縁日などで、パフォーマンスをして飴を売り歩きました。
行商人によって全国的に菓子として広く定着した飴は、子どもたちの人気を集めたそうです。
こうして飴が広まり、今ではさまざまな種類や形の飴があふれています。
ハサミひとつで繊細な形を作り上げる飴細工の技術と文化も大切にしていきたいですね。
今も昔も、みんなを幸せな気持ちにさせる飴は変わりません。
ぜひとも10月17日の土曜日には、大切な人、普段なかなか感謝の気持ち伝えられない人にも「飴」のプレゼントと「ありがとう」の言葉を送ってみてはいかがでしょうか(#^^#)
Text by ナナちゃん/食育インストラクター