今回は「豚」について調べました♪
餃子より簡単!手作りシュウマイレシピもご紹介します。
【起源】
豚の起源は野生の猪を飼いならして家畜化したのが始まりと言われ、世界には数百種類の豚の品種が存在しています。
長い歴史の中で、「地豚」と呼ばれる各国独自の豚が生まれ、スペインの「イベリコ豚」、フランスの「バスク豚」、イタリアの「チンタ・セネーゼ」、ハンガリーの「マンガリッツァ豚」、日本の「アグー豚」、中国の「金華豚(きんかとん)」「梅山豚(めいしゃんとん)」などが挙げられます。
【部位】
食用として売っている豚は大きく分けて肩・肩ロース・ロース・ヒレ・バラ・モモに分けられます。
●肩
首に近い部位。
良く動かすので筋肉質で肉はかためですが、肉の間に脂肪があるので、じっくり煮込む料理に向きます。
塊や角切りで使う事が多いですが、ひき肉にすると、コクのある美味しいひき肉になります。
●肩ロース
肩から続く部位。
肩に近いほど、肉質は粗めでかたいです。
肩同様、塊や角切りで煮込んだり、薄切りにして生姜焼きなどにしても美味しいです。
●ロース
肩ロースから続く背中部分で、厚い脂肪に覆われています。
きめが細かく、とんかつやポークソテー、薄切りでしゃぶしゃぶなど、様々な料理に向きます。
外側を覆っている脂肪は豚特有のうま味があるので、あまり取り過ぎずない方が美味しくいただけます。
●ヒレ
ロースの下あたりにある部位で他の部位と比べると取れる量が少ないです。
脂分がほとんどなく豚の中では一番柔らかい部分で、子どもやご年配の方でも食べやすいです。
火を通し過ぎるとパサつきます。
揚げ物にするとコクが補えて美味しいです。
●バラ
豚のお腹側の肉で、あばら骨に沿ってついています。
肉と脂が層になっているのが特徴です。
脂分が多いので、長時間蒸したり茹でたりすると美味しく食べられます。
ベーコンやラードはこの部位を使います。
骨付きの物は「スペアリブ」と呼ばれ、BBQなどで人気です。
●モモ
豚の足の肉で、お尻に近い部分を「そとモモ」、足の付け根に近い方を「うちモモ」といいます。
うちモモはさらに「芯玉(しんたま)」と呼ばれる部分に分かれます。
そとモモはひき肉や薄切り、スジの多い部分は煮込みにします。
うちモモはローストポークや焼き豚、ステーキにしても美味しいです。
モモはハムの原料にもなる部位です。
その他、レバーや腸、心臓、足、舌、血液などほとんどの部位が捨てられることなく食べられています。
【栄養】
豚肉は良質なたんぱく質はもちろん、疲労回復や夏バテ予防に効果的なビタミンB1・B2が豊富!
部位によって脂肪の量が異なるので、脂肪が多いところは茹でたり、蒸したりして脂分を落としてから食べるといいですね。
ニンニクやニラに含まれる硫化アリルと一緒に摂るとビタミンB1を効率良く摂取出来ますよ!
【作ってみよう!】
今回はひき肉を使ったシュウマイをご紹介!
ひき肉は色々な部位が混ざっているので、豚の旨味がたっぷり詰まっています。
<材料>(市販の皮1パック分(24~30個分))
ひき肉・・200g
ほたて缶・・1缶(汁は使わない)
A
塩・・小さじ1/2
砂糖・・小さじ1
しょうゆ・・小さじ2
酒・・小さじ1
B
玉ねぎ(粗みじん切り)・・小1個分(約150g)
片栗粉・・大さじ2
ごま油・・小さじ2
シウマイの皮(市販品)・・1袋(24~30枚入)
キャベツ、レタス、白菜など(あれば)・・適量
しょうゆ、酢、からし・・お好みで
<作り方>
- ボウルにひき肉・汁気を切ったホタテ缶・Aを入れてよく練る。
- (1)に合わせたBを入れてよく混ぜ、混ざったらごま油を加える。
- 手のひらに皮を乗せ、テーブルナイフ等で具をのせる。
- テーブルナイフの先端に(3)をひっかけ、皮をすぼませる。
- (4)をテーブルナイフから抜き、親指と人差し指を輪にして持ち、テーブルナイフでシュウマイの上下を平らにならす。
- 蒸し器に太めに切ったキャベツやレタス、白菜などを敷いて(5)を並べ、蒸気の上がった蒸し器で7~8分蒸す。
<ポイント>
- お好みで生姜や筍・椎茸を加えるとより一層美味しくなります。
- 野菜を下に敷くと、シュウマイの皮が蒸し器に付くのを防げ、蒸した野菜も食べられるので、おススメです。
野菜がない場合はオーブンペーパーなどを敷いて下さい。 - 蒸し器が無い方は電子レンジ等で加熱したり、焼きシュウマイや揚げシュウマイにしてもいいですね。
簡単に作れるので、みんなで楽しく包んでみて下さい。
Text by さゆり/食育インストラクター