皆さんは『食育』というと、何をイメージしますか?
親子料理教室や農業体験などとお考えの方も多いかと思います。
実はこれらは食育の一環ではありますがこれはほんの一部で、その内容は幅広く200以上にもなると言われています。
今回は食育の基本となる3本柱を中心にお話ししていきたいと思います。
【食育の3本柱】
食育の基本と提唱されている3本柱を皆さんご存知ですか?
ここでは、それぞれを詳しくご紹介していきます。
1.選食力を養う
選食力とは、本物の食を知り、食の安全性を見抜き、自分を健康にしてくれる食べ物を選ぶ力を意味します。
食べたい物を何となく口にするのではなく、旬の素材や生産情報、栄養素の組み合わせなどの事を正しく理解して、楽しく食べる事が重要です。
2.衣食住の伝承・しつけは家族の団らんから
食育は家庭の食卓が土台になります。
大人と子どもが一緒に食事をする事でしつけをし、食べ方を教え、コミュニケーションを取って愛情を育む事が出来ます。
また、日本は世界にも誇れる、豊かな食文化を持っています。
親子で季節に彩られた日本の伝統について話すのも大切な事です。
とはいえ、あまり難しく考えずに、まずは家族で食卓を囲む事から始めてみましょう。
3.地球の食を考える
環境問題や日本の食料自給率、食品ロス(食べられる残飯)の多さなど、「食」に関わる問題を地球規模で考えましょう。
“食べ物を残さない”“食べられない程、買わない”という小さな事も、地球の食を考える事に繋がります。
【“食育”は子どもだけじゃない!】
食育は子どもはもちろん、あらゆる世代に必要とされています。
まずは子どもに食育を行なう大人がしっかり理解しておく必要があります。
子どもに食育を行なっても、生活の場である家庭で実践できなければ意味がありません。
また、選食力を身に付け、生活習慣病予防など、自身の健康管理をしっかりしていくことも大人の食育です。
【食育は学校だけでOK?】
食育基本法が制定されて以降、教育の現場でも食育が見直され、カリキュラムに組む学校が増えています。
保護者の方の中には、食育は学校でやっているから大丈夫!とお考えの方も多いようですが、その考え方は非常に危険です(>_<)
まずは、親が礼儀作法や食べ物に感謝し残さず食べる事などをきちんと教えましょう。
食育は「何をする」というよりも、“食”に対する意識が大切です。
毎日ごはんが食べられる事に感謝し、3度の食事の時間を大切にする事が何よりの“食育”になります。
まずは、テレビを消し、家族みんなで楽しく会話しながら食卓を囲む事から始めてみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター