雲の流れや日の短さが、秋の訪れを感じさせる季節になりましたね☆
日本には四季があり、その季節ごとにおいしい食材や料理があります。
特に秋は「食欲の秋」とも言われ、四季の中で最も食欲が増す季節です。
今回は、秋にどんな食材が旬を迎えるのかを深掘りしていきたいと思います♪
【秋の野菜】
●チンゲン菜
中国野菜の代表格のチンゲン菜は、アブラナ科の緑黄色野菜です。
アクが少なくあっさりとした味わいなので中華はもちろん、和食や洋食などあらゆるジャンルで活用できます☆
抗酸化ビタミンのβ-カロテン・ビタミンC・ビタミンEが豊富なので、風邪や肌荒れ、生活習慣病の予防が期待できます。
そのほか、骨や歯を強化するカルシウムも含んでいます。
干ししいたけやしらす干しなどのビタミンDを多く含む食材と組み合わせれば、カルシウムの吸収がアップします☆
残ってしまったら生のまま食べやすい大きさにカットして、密閉できるポリ袋に入れて冷凍しておくと、炒め物や汁物にそのまま使えてとても便利ですよ♪
●かぶ
通年出荷されているかぶですが、寒くなるこれからの時期が甘みも増しておいしくなります☆
かぶは色や大きさがさまざまあり、その中でも一般的なのは白い小かぶです。
肉質がやわらかく、煮物・漬け物・蒸し物・炒め物とどんな料理にも合います。
葉はナムルや炒め物などにするとおいしくいただけます。
根の部分は淡色野菜で、ビタミンCや消化酵素のアミラーゼを含んでいます。
アミラーゼは、胸やけや食べ過ぎの不快感を取り除くほか、整腸作用が期待できます。
これらを効率よく摂取するには、生のままサラダや和え物にして食べるのがおすすめ です。
葉は緑黄色野菜で、β-カロテン・ビタミンC・カルシウムが豊富に含まれ、生活習慣病や骨粗しょう症予防に役立ちます☆
●カリフラワー
外葉でつぼみを包むようにしておおわれ、日光に当たらず育つため白くなります。
淡泊な味わいとコリコリとした食感が魅力のカリフラワーは、パンチがあるカレー味や濃厚なホワイトソースなどとの相性が抜群です!
カリフラワーは、コラーゲンの生成を促すビタミンCが豊富です。
丈夫な肌をつくるたんぱく質と一緒に摂ると、より強い美肌効果が期待できます☆
ビタミンCはつぼみの部分よりも茎に多く含まれるため、捨てずに食べるようにしましょう!
【秋の魚】
●サバ
旬のこの時期は最も脂がのっていておいしく、「秋さば」と呼ばれ親しまれています。
グルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分が含まれているので、シンプルな調理法でもおいしくいただけます。
サバの脂は、血液をサラサラにして動脈硬化や脳卒中の予防に働くIPA(EPA)やDHAが多く含まれており、味だけでなく健康にもよい脂と言えます☆
「さばの生き腐れ」という言葉がある通り、細菌による腐敗が起きやすいため、購入後は早めにいただきましょう!
●しらす
イワシの稚魚を、水分を7割程度残して乾燥させたものが「しらす干し」です。
カルシウムが豊富に含まれていますが、吸収を高めるビタミンDの量も多いため、効率よく摂ることができます。
冷凍する際は、できるだけ平らにしてラップでぴっちり包む、または冷凍用保存袋に入れて密閉しましょう。
解凍せずにそのまま使えるので楽ちんです☆
【秋の果物】
●いちじく
栄養価や薬効が高く、「不老長寿の果物」という別名を持つ果物です。
コンポートにしたり、生ハムで巻いてオードブルにしたり、肉料理などの付け合わせやソースにしたり、シャーベットなどにしたりと幅広く使えますよ♪
よく熟した実を1日2~3個食べれば、腸の働きが活発になると言われるほど、食物繊維を多く含んでいます。
そのほか、高血圧やむくみ、冷え性の予防・改善に役立つカリウムも含んでいます。
皮はバナナのように軸の部分からむくのがおすすめ!
果実がかたい場合は熱湯にサッとくぐらせ、冷水につけるとツルッとキレイにむけます☆
●かぼす
大分県の特産品であるかぼすは、ゆずと同じく酸味が強く生食に向かないこから「香酸柑橘(こうさんかんきつ)」に分類されます。
爽やかな風味は、魚料理との相性はバッチリです!
ジュースやドレッシングにしても楽しめます♪
見ためが似ているすだちがピンポン玉ほどの大きさなのに対し、かぼすはそれよりも一回り大きいのが特徴です。
かぼすの酸味はクエン酸によるもので、疲労物質である乳酸を分解し疲労回復を早めてくれます。
また、香りにはリラックス効果もあるので、疲れたときや眠れないときにおすすめです☆
お店で選ぶときには、表面にツヤがあり、緑色が濃いものを選びましょう。
皮が黄色くなっていなければ、冷蔵庫で約1ヶ月ほど日持ちします。
いかがでしたか?
皆さんも食べ過ぎには注意しつつ、「食欲の秋」を楽しんでくださいね♪
Text by ろい/食育インストラクター