皆さんは、“「こ」食”という言葉をご存知ですか?
これは、現代の家庭の食卓で起こっている問題点を表した言葉です。
大きく分けると6つに分類される「こ」食ですが、それぞれどんな影響を及ぼすのでしょうか?
【6つの「こ」食とは?】
①孤食…1人で食事をすること
<問題点>
- しつけをされず、食事作法が身に付かない
- 好き嫌いを注意してくれる人がいないので、好きな物ばかりを食べる傾向になり、栄養が偏りがち
- コミュニケーションが不足するので、社会性や協調性のない人になってしまう
②個食…同じ食卓でも家族がそれぞれバラバラな物を食べること
<問題点>
- 好きな物だけ食べるので栄養が偏り、好き嫌いが増えてしまう
- 食べた事のない物を食べる機会がなくなり、味覚の幅を狭めてしまう
- 協調性がなく、わがままになりやすい
③固食…同じものばかり食べること
<問題点>
- 栄養が偏る
- 特定の好きな物しか食べないので、キレやすくわがままな性格になる
- 肥満や生活習慣病を引き起こす原因になる
④粉食…パンや麺など、粉ものばかりを好んで食べること
<問題点>
- 噛む力が弱くなる
- 米食に比べるとカロリーや脂質を多く摂りがち
⑤小(少)食…食事の量が少ないこと
<問題点>
- 成長期に必要な栄養がとれず、抵抗力が落ちる
- やる気が出ないなどの症状が出やすい
⑥濃食…加工食品や味の濃いものを食べること
<問題点>
- 塩分や糖分が多く、味覚が鈍ってしまう
- カロリー過多で肥満に繋がる恐れがある
「こ」食は健康だけでなく、人格にも影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
また、これらは成長期のお子様だけでなく、ご高齢の方にも大いに関係する問題でもあります。
こうした食習慣が定着しないよう、日々心掛けていきたいですね。
Text by ろい/食育インストラクター