「イ(1)ワ(0)シ(4)」という語呂合わせから、10月4日は「いわしの日」とされているのをご存じですか?(・o・)
これは大阪府多獲性魚有効利用検討会が1985年から提唱しており、大阪湾はいわし類が大量に獲れる場所である事から、いわしの有効性を広くアピールする事を目的としています。
いわしは漢字だと「魚」に「弱」で「鰯」と書きます。
これは他の魚の餌になる事が多く、また水揚げ後の傷みも早い事から「弱し(よわし)」が転訛し、この名がついたのではないかと言われています。
【あれも、実はいわしから出来ています!】
いわしは「マイワシ」、「ウルメイワシ」、「カタクチイワシ」の3種に大別され、これらの稚魚がお馴染みのしらす干しとなります。
しらす干しは状態によって、呼び方が変わります。
釜ゆでのみのもの→「釜揚げしらす」
水分を7割程度残したもの→「しらす干し」
3割程度まで干したもの→「ちりめんじゃこ」
その他にも、アンチョビやオイルサーディンなどにも加工されており、いわしは世界的にも親しまれている魚と言えます。
【いわしの栄養価】
- DHA・IPA(EPA)が豊富!
いわしの脂には、不飽和脂肪酸のDHAやIPA(EPA)が多く含まれています。
DHAは脳の活性化に働き、記憶力や学習能力の向上効果が期待出来ます。
IPA(EPA)は、動脈硬化や脳卒中、高血圧といった生活習慣病を防ぐだけでなく、アレルギー症状の予防と改善、炎症性の症状にも効果を発揮するとされています。 - ビタミンDでカルシウムの吸収アップ!
いわしにはカルシウムが豊富に含まれていますが、吸収を高めるビタミンDの量も多い為、効率的なカルシウム吸収が期待出来ます。 - ミネラル類も重要な役割を担っています!
骨を作る上で欠かせないマグネシウムやリンなどのミネラル類の含有量も多く、女性がかかりやすい骨粗鬆症予防に効果的です。
【調理のポイント】
- 骨まで柔らかくする調理法がおすすめ☆
いわしの骨にはカルシウムが含まれているので、骨ごと食べるのがおすすめです。
梅干しと一緒に煮ると梅干しの酸で骨が柔らかくなります。
その他にも、揚げて南蛮漬けにしたり、すりつぶしてツミレにすると美味しくかつ効率良くカルシウムを摂る事が出来ます。 - 加熱調理をすると、高血圧予防に効果的☆
いわしに含まれるたんぱく質の一種のペプチドは、加熱する事で高血圧予防効果が更に高まります。 - いわし独特の匂いを緩和しよう☆
いわしの生臭さは酢を少量加えたお湯で、サッと下茹でする事で臭みが抑えられます。
また、消臭効果のあるしょうがと一緒に調理するのもおすすめです。
大人が食べれば生活習慣病予防に、子供が食べれば成長促進に効果的ないわしは、是非ご家族で食べて頂きたい魚です☆
身も骨も柔らかく、手でさばく事が出来るのでご家庭でお子様と一緒に挑戦してみてはいかがでしょうか?
手開きをマスターすれば、蒲焼やツミレなど料理の幅も広がりますよ(^O^)
Text by ろい/食育インストラクター