「芋」好きに嬉しい秋がやってきました。
蒸しても焼いても揚げても美味しいので、ついつい食べすぎてしまう方もいるかもしれませんが、バランスのよい食生活を送るために目安量を覚えておきましょう。
【芋は野菜?穀物?どのくらい食べる?】
実は、じゃがいもやさつまいも、里いもなどの芋類に、1日に食べなければいけない明確な量は定められていません。
そこで、バランスのよい食べ方を考える時には、一食の料理の皿数を単位として数える『食事バランスガイド』を参考にします。
食事バランスガイドでは、芋料理は「副菜」に分類されおり、1人分1単位=80kcal程度、片手の手のひらにのるくらいの『芋類』を1日の目安として食べるとよいでしょう。
【芋は炭水化物だけじゃない!!】
世界を見渡すと、じゃがいもは500種類以上も品種があるといわれていて、主食として食べる国があるほど炭水化物が多く含まれています。
先ほどご紹介した通り、栄養素をみて穀物と一緒の分類にされることがあるのもうなずけます。
でも、他にも注目したい栄養素が豊富に含まれているのはご存知でしょうか。
まず最初にご紹介したいのは、余分なナトリウムを体外に出して血圧を下げる働くカリウムです。
むくみに悩む方におすすめですが、腎臓に関する病気を持つ方が食べる時は注意が必要です。
さらに注目したいのは、ビタミンCが豊富なところです。
ビタミンCは熱に弱い成分ですが、じゃがいもに含まれる豊富なでんぷん質がビタミンCを保護するため、加熱しても失われにくいという特徴があります。
同じ働きはさつま芋にも期待できます。
さつま芋は食物繊維が豊富なことで有名ですが、先述の通りビタミンCや、さらにビタミンEも豊富で、抗酸化作用が期待できるため女性にうれしい食材です。
また、やまいもには水溶性の食物繊維のねばり成分が含まれ、胃の保護に役立ちます。
このようにうれしい栄養成分の話を聞くと、ついつい食べすぎてしまいますが、適度な量を食べるよう注意していきましょう。
Text by ゆず/食育インストラクター