緑色の皮をむくとき、とうもろこしの先端から、黄緑色や茶色のひげのようなものがたくさん出ていますが、何かご存知ですか?
【とうもろこしについているひげとは?】
ひげの正体は、とうもろこしのめしべです。長く伸びるめしべは「絹糸(けんし)」と呼ばれています。
粒のひとつひとつから伸びていて、茎の先端についているすすきの穂のような部分のおしべから花粉を落として受精します。
そのため、とうもろこしの粒と、ひげの数は同じ。粒の数は品種によって違いますが、1本で約600粒もの実がついています。
とうもろこしの下の方の実が詰まっているのは、絹糸の成長が下から始まるためです。
上の方になるにつれて受粉から収穫までの期間が短いため、下の実と比べると実が成長途中なのです。
【おいしいとうもろこしを見分けるポイント】
皮の緑色の濃いものが新鮮な証拠。ひげは褐色の濃くしっとりと湿っているものを選びましょう。
中が見える場合は、粒がすき間なくぎっしり詰まってふっくらしたものを選んでください。
とうもろこしの鮮度は24時間で半減するため、手に入れたらすぐに調理して食べるのが、おいしさと栄養を生かすポイントです。
【おいしいゆで方】
とうもろこしのゆで方はいろいろとありますが、おすすめは水からゆでること。水からゆでることでジューシーな仕上がりになります。
- 鍋にとうもろこしが浸る水を入れて火にかける。
- 沸騰したら3分ゆで、火を止めてお湯が冷めるまで蓋をしてそのまま置いておく。
☆お湯がゆっくりと冷めていくことで甘みを引き出してくれます。
Text by ざわちゃん/食育インストラクター