食育推進基本計画とは、食育基本法に基づき、食育の推進に関する基本的な方針や目標について定めているものです。(詳しくは、『6月は「食育月間」!食育の効果的な取り組みに欠かせない“食育推進基本計画”を深掘り!』をご覧ください。)
今回は、農林水産省が第4次食育推進基本計画において、重点事項として位置づけている「デジタル化に対応した食育の推進」に注目しました!
【「デジタル食育」ってなに?】
デジタル技術を活用して 効果的に行う食育活動を「デジタル食育」といいます。
ここではその一例をご紹介します。
①オンライン会議システムを活用した食育活動
→全国どこからでもリアルタイムで参加者と繋がることができる
②ホームページやブログによる食育情報の発信
→不特定多数の人々に食育情報を持続的に発信できる
③学校現場でのタブレットを活用した食育
→動画教材などで子どもの興味を引きやすく、視覚的に分かりやすい
④食育動画の作成・公開
→事前に制作した動画をホームページやYouTubeなどで繰り返し配信
⑤SNSによる食育情報の発信
→インスタグラム、Twitter、Facebook などで食育情報を拡散
⑥アプリを活用した食育活動
→アプリで健康管理や食の教育などができる
【食育のデジタル教材ってどんなものがあるの?】
「デジタル教材」と聞くと、「教育現場で活用されるもの」というイメージを持たれがちですが、ご家庭でも楽しむことができます。
今回は、おすすめのデジタル教材の一部をご紹介します。
農林水産省は、食や農林水産業について学べる特設ウェブサイト“マフ塾”を開設しました。
“マフ塾”の「マフ」とは、農林水産省の英語略称「MAFF」に由来しています。
このサイトでは、手を動かしながら学べるワークショップやお魚大使による講演、小学生から大人まで楽しめる学習ドリルなど、全国どこからでも農・林・水を学べる35以上のコンテンツがあり、子どもから大人まで楽しめるものなっています。
そのほか、
- 成長期の子どもたち自身が知っておきたい“食にまつわる基本”を7つのテーマ(『朝ごはんの大切さ』や『食物アレルギー』など)にまとめ、アニメーションやアプリを通じて学べるデジタル教材を配信している企業
- 子どもが描いた食べたいごはんの絵をアプリに取り込むことでAIが判別し、料理画像に変身させ、栄養バランスを考えたレシピと適切な食べ合わせを提案する食育アプリを配信している企業
などがあるので、ご興味のある方はぜひ調べてみてくださいね☆
【「リアル」と「デジタル」をうまく組み合わせよう!】
「デジタル食育」は、『時間や場所の制約がなく活動できる』、『多くの対象者とコミュニケーションをとることができる』といったオンラインならではのメリットがありますが、「リアルの体験(農林漁業体験など)」には五感をいかした食育活動ができるというメリットがあります。
両方のよさを補完できるよう、「リアル」と「デジタル」をうまく組み合わせていくことが大切です。
【食育に年齢は関係ない!】
「食育は子どもだけが行うもので、大人は関係ないでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、その答えは『NO』です!
食育は、子どもはもちろんのこと、あらゆる世代に必要とされています。
子どもに食育を行っても、生活の場である家庭で実践できなければ意味がありません。
まずは、子どもに食育を行う大人がしっかり理解することが必要です!
また、選食力を身につけ、生活習慣病予防など、自身の健康管理をしっかりしていくことも大人の食育です。
いかがでしたか?
皆さんも今後ますます普及するであろう「デジタル食育」を、ぜひ活用してみてくださいね☆
Text byろい/食育インストラクター