「食育」は生きる上での基本であり、子どもはもちろん、あらゆる世代に必要とされています。
今回は、“10代後半~30代の若者”にスポットをあて、日々の生活の中で実践できる食育をご紹介していきたいと思います☆
【若者(10代後半~30代)はここに気をつけたい!】
●野菜や果物をとる
厚生労働省が策定した健康日本21では、1日に350g以上の野菜を摂取することを目標としています。
しかし、実際には国民1人1日の平均的な野菜摂取量は280gほどしかありません。(平成30年「国民健康・栄養調査」参照)
年齢階級別では、男女ともに20~40代で少ないという結果が出ています。
また、野菜に加え、果物の摂取量不足も問題視されています。
この世代は、サプリメントや栄養補助食品で栄養素を補給している方も多いようです。
しかし、それらはあくまで「補助」なので、基本は食べ物からしっかり摂ることが大切になります。
野菜や果物には、抗酸化ビタミンや食物繊維が多く含まれています。
免疫力を高め、生活習慣病の予防に役立つので、積極的に摂るようにしましょう。
●外食時の食事に気をつける
一人暮らしをしていたり忙しくなると、毎日の食事作りが面倒になり、お弁当や惣菜を買ったり、外食を利用する方も多いはず。
そんなときにも、“バランス”を意識してメニューを選んでみましょう。
サラダやおひたしなど野菜料理をプラスする、丼ものより定食を選ぶなどの工夫で、野菜を増やすことができます。
コンビニで食事を買う場合も、いつものお弁当にサラダや和え物、煮物などの副菜をプラスしてみましょう。
少し意識して選ぶことで、食生活を健康的で豊かなものにすることができますよ☆
副菜は、野菜・きのこ・いも・豆類・海藻などを使った料理です。
副菜の目安は、厚生労働省・農林水産省が作成した食事バランスガイドによると、1日5~6つ(SV)です。
おひたしなど小鉢に入った量がおよそ1つ(SV)になります。
野菜料理などを毎食1~2皿、1日5皿程度食べることを心がけましょう。
※SVとは「サービング」の略で、料理を1つ、2つと数える単位のことです。
●夜遅い食事を避ける
働いている20~60代の人は、食事時間が不規則になりがちです。
その結果、夜遅い時間に食事を摂る人が増加傾向にあります。
食べてからすぐ寝ると体はその後ほとんど動かさないので、摂取した分のエネルギーは消費されることなく身についてしまいます。
また、夜遅い食事を重いものにしてしまうと胃腸に負担がかかり、朝起きたら胃もたれがするなんてことも・・・。
そうなると、翌日の朝食を抜くことにも繋がりかねません。
朝食は体が活動するためのエネルギー源になる食事なので、欠かさず食べるようにしましょう!
遅い時間の食事は、胃腸に負担をかけない低脂肪で消化のよいものを食べるのがおすすめです☆
コンビニなどで買ったり外食をする場合は、エネルギーなどが記載された栄養成分表示を参考にして、選んでみましょう☆
今回ご紹介した3つ以外にも、“朝食をとらない”、“「痩せ」と「肥満」を正しく理解する”ということは、成長期の子ども同様、気をつけたいポイントとして挙げられます。
(詳しくは、「食育ってなんだろう?世代別の食育を実践してみよう☆~ジュニア編~」をご覧ください。)
「食育ってなんだろう?世代別の食育を実践してみよう☆~ジュニア編~」
10代~30代は体力的には最も活発に活動できる世代ですが、食に無関心な人が多いことが問題になっています。
『医食同源』という言葉もあるように、“健康”と“食”は切っても切り離せません!
普段の食生活を見直して少し改善するだけで、より健康により楽しく毎日を過ごせるようになります♪
皆さんも、今回ご紹介したポイントをぜひ実践してみてくださいね☆
Text by ろい/食育インストラクター