子どものころは当たり前だった「給食」。
皆さんの思い出の味は、何ですか?
私が通っていた小学校の給食はどれもおいしかったので、今でも鮮明に覚えています!(チキンロール・大きな揚げ餃子・野菜や挽き肉入りの卵焼きなど…。)
今回は、私が通っていた小学校で大人気だった給食レシピをご紹介します!
【給食はいつ、どこで始まったの?】
給食の始まりは明治22年。
山形県鶴岡町の小学校と言われています。
当時は貧困児童を対象に無料で提供され、その献立は「おにぎり・焼き鮭・漬物」のようなシンプルなものでした。
その後、全国に広まり実施されるようになりましたが、戦争による食料不足により一時中断せざるを得なくなりました。
やがて戦争が終わり、昭和21年12月24日に東京・神奈川・千葉の3都県の学校で試験給食が実施され、昭和22年1月には全国都市の児童300万人に対し、学校給食を開始しました。
【食器も変化している!】
皆さんは、どんな器で給食を食べていましたか?
実は、給食は献立の内容だけでなく、食器も時代とともに変化しています。
<かつてはアルマイト製食器が主流だった>
学校給食法の制定により始まった当時の学校給食で使用された食器は、アルマイト製のカップとレンゲが主流でした。
一部では先割れスプーンも使われていたそうで、スプーンとしてもフォークとしても使える便利なものでした。
アルマイトはアルミニウムを加工したもので、非常に軽くて丈夫な素材です。
しかし、アルマイト製の食器は熱が伝わりやすいため、熱い汁物などを入れると持ちづらいという難点がありました。
<次第に、ポリプロピレン食器や陶磁器に>
次第に、従来のアルマイト製からポリプロピレン食器へと移行していきました。
アルマイト製のくすんだ銀色や金色の器に比べ、ポリプロピレン食器は白や黄色などがあり、料理が映え、給食もよりおいしく楽しめるようになりました。
また、ポリプロピレン食器は「安価で壊れにくい」というのが魅力のひとつではありますが、最近では陶磁器の食器を導入する保育園や学校も増えています。
これは、食育の面において、手にした食器の重さや感触、壊さないように丁寧に扱うことの大切さを重視するようになったためではないかと思います。
【懐かしのあの味を再現してみよう!】
今回は、鶏肉を使った人気メニューをご紹介します。
【チーズチキンロール】
<材料(2人分)> 調理時間:20分
鶏もも肉・・1枚(200g)
塩・・小さじ1/4
こしょう・・少々
酒・・大さじ1/2
プロセスチーズ(拍子木切り)・・40g
揚げ油・・適量
<作り方>
- 鶏肉は皮や余分な脂を取り除き、厚みを均一にして半分に切る。
塩・こしょう・酒で下味をつける。 - (1)の鶏肉を皮目が下になるようにおき、チーズをのせて手前から巻く。
- アルミホイルに(2)をのせ、両端をねじるようにして巻き、170℃の油で7~8分ほど揚げる。
とてもシンプルな料理ですが、ジューシーな鶏もも肉とトローリ溶けたチーズが子ども心にヒットし、このメニューが出てくる日が待ち遠しかったという記憶があります♪
今回はチーズのみでしたが、人参やアスパラなどの野菜をはじめ、梅肉としそを組み合わせるなどしてもおいしくいただけますよ!
【この料理の栄養をチェック!】
●鶏もも肉
良質なたんぱく質が豊富で、牛や豚に比べて低エネルギーです。
皮膚や粘膜の健康を保つレチノールや、カルシウムの沈着を促して骨の健康を保ち、骨粗しょう予防に役立つビタミンKが豊富です。
皮は脂が多いので、体調の優れないときやダイエット中の方は取り除くと、さっぱりヘルシーにいただけます
●チーズ
牛乳の栄養素が濃縮されているので、カルシウムの補給源として役立ち、骨や歯の健康維持に働きます。
そのほか、免疫力を高め、風邪や肌荒れを予防するビタミンAも多く含んでいます。
いかがでしたか?
皆さんもぜひお試しください☆
次回もお楽しみに!
Text byろい/食育インストラクター