会食などで和食をいただく際、正しいテーブルマナーが分からず緊張したことはないですか?
いざ食事マナーが問われる場面で恥をかかないためにも、テーブルマナーを押さえておきたいですよね。
今回は和食のテーブルマナーについてお話します。
【箸のマナー】
まず、和食のマナーの基本でもある箸の扱い方についてご紹介します。
箸の上げ下げはきちんとできると、とても美しい所作です。
箸を持ち上げる際は以下の3ステップを意識しましょう。
- 右手の親指と人差し指で箸の中央部分をつまむようにして、上から持ち上げる。
- 左手を箸の下から添える。
- 右手を返して箸の下に移動させる。
箸を置くときは持ち上げるときと反対の動作を行い、箸置きやお盆の縁に置きましょう。
また、割りばしを割るときは箸を横にして上下に割るのがマナーです。
テーブルの上で割ると食器などにあたる恐れがあるので、膝の上あたりで割るようにしましょう。
【会席料理のマナー】
次に大人になってから口にする機会の多い「会席料理」のマナーをみてみましょう。
会席料理は、椀物・お造り・焼き物・煮物などが出される献立が一般的です。
加えて先付けや揚げ物・酢の物などの酒菜、最後にご飯・留め椀・香の物・水菓子やデザートなどが提供されます。
●先付け(前菜)
まず、先付けとして季節感のある酒の肴が出てきます。
目で見て楽しんでからゆっくりと味わいましょう。先付は盛り付けを崩さないよう手前から食べ進め、平皿などに盛ってあるものはそのままで、お椀や小鉢など小さい器は持ち上げていただきます。
また串物の場合は箸で押さえながらひとつずつ串からそっと抜いて、いただくようにしましょう。
酒菜である先付は、いただく前にお酒を飲み、そのあとも酒菜とお酒を交互にいただくようにしてください。
●椀物
左手をお椀の縁に添えて、右手で蓋をつまみ静かに「の」の字を書くようにして開けます。
このとき、ふたの内側についたしずくはふたを傾け、器の中に落としてから開けましょう。
ふたは左手を添えて裏返し、お椀の横に置きます。
ふたを開けたらまず香りを楽しんでからお汁をひと口いただき、そして具を口に運びます。
そのあとは交互に食べ進め、大きな具はひと口サイズに切っていただきましょう。
あさりやしじみなどの貝類が入った汁物は、身を食べたあとの殻をふたに乗せたりせず、お椀の中に入れたまま食べるようにしてください。
食べ終わったら、元通りにお椀にふたをかぶせます。このとき、お椀を傷つける原因となるふたを斜めにかぶせる行為はNGなので注意が必要です。
●お造り
和食は基本的に「薄味のものから順番に食べていく」のがマナーです。
よってあっさりとした風味の白身魚から赤身魚の順でいただきましょう。
また、わさびをしょうゆに溶かす方が多いかもしれませんが、これは本来マナー違反なんです。
正しくは、箸でわさびを少量取り、魚に直接つけます。
ぜひ覚えておいてくださいね。
●焼き物
会席料理では、尾頭付きの魚や、エビ・帆立など食べ方が難しそうなものが出てきます。
どのように食べたらよいか迷うかもしれませんが、尾頭付きの魚や殻付きのエビなど、骨や殻を外すときは、手を使っても問題ありません。
また、焼き魚は頭から尾へ一方向に食べます。
このとき、魚をひっくり返したり、右側や真ん中から食べ始める行為はNGです。
骨を外して下の身をいただきます。
食べ終えたら骨は半分に折り、頭や殻などとともに器の左奥へまとめておきましょう。
●揚げ物
揚げ物は、盛り付けを崩さないように手前のものから順にいただきます。
天ぷらを塩ではなく天つゆでいただく場合は、衣が崩れないよう、天ぷらにひと口ずつ天つゆをつけましょう。
●ご飯/留め椀/香の物
会席料理の締めくくりとして、ご飯と汁物、香の物が出てきます。
汁物が留め椀というように、この三点が出てきたらお酒の注文をストップしましょう。
いかがでしたか?
「和食」は無形文化遺産にも登録された料理です。
日本人だからこそ、和食のテーブルマナーをマスターしておいしい料理を楽しみましょう。
Text by あお/食育インストラクター