栄養成分表示、チェックしていますか?

皆さんは食品を購入する時に「栄養成分表示」をチェックしていますか?
2020年4月1日から新たな食品表示制度が完全施行となり、栄養成分表示が義務化されました。
今回は、健康づくりに役立つ重要な情報源となる「栄養成分表示」を深掘りします!

【そもそも「栄養成分表示」ってなに?】

容器包装に入れられた加工食品及び添加物には、食品に含まれる栄養成分に関する情報を明らかにし、消費者が適切な食生活を実践できるよう、栄養成分表示が記されています。
ただし、水や香辛料などの栄養の供給源としての働きが小さい食品や、小規模の事業者が販売した食品などは、表示が省略されていることがあります。
また、栄養成分表示は容器包装を開かなくても、容易に見える所に分かりやすく表示するという決まりがあります。

 【どうやって表示されているの?】

一般用加工食品に必ず表示する項目は5つ。
熱量(エネルギー)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの順で表示されていま す。
ただし、ナトリウムについては食塩相当量で表示されています。
※ナトリウムから食塩相当量への換算式→食塩相当量(g)=ナトリウム(mg)× 2.54 ÷ 1000

この5つの項目は、生きていく上で欠かせないものであり、日本人に多く見られる生活習慣病とも深く関わっています。
このほか、表示が推奨されている栄養成分や、任意で表示される栄養成分もあります。

●表示が義務付けられている栄養成分
→熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量で表示)

●表示が推奨されている栄養成分
→飽和脂肪酸、食物繊維

●任意で表示されている栄養成分
→ビタミン、ミネラル類


【栄養成分表示を見るときは、表示単位を確認しよう!】

100g当たり、100ml当たり、1個当たり、1食当たりなど、いずれかの単位で栄養成分の量が表示されています。
表示単位は商品ごとに異なるため、商品を選ぶときや食べるときはよく確認しましょう。

(例)100g当たり60kcalのヨーグルトを70g食べた場合のエネルギー量は?
→60×0.7 = 42 ⇒ 42kcal を摂取することになります。

【「栄養強調表示」も参考にしよう】

“食物繊維たっぷり”、“塩分40%カット”、“脂質50%カット”など、一定の基準より多いまたは少ない含有量であることを分かりやすく表示したものが、「栄養強調表示」です。
健康の保持増進に影響がある栄養素などは、基準に基づいて栄養強調表示をすることができます。
栄養強調表示は大きく3つに分けられます。

栄養成分の量が多いことを強調する「補給ができる旨の表示」
例:「食物繊維たっぷり」、「ビタミンC入り」、「カルシウム2倍」 など

②栄養成分の量や熱量が少ないことを強調する「適切な摂取ができる旨の表示」
例:「コレステロールゼロ」、「カロリーひかえめ」、「減塩」 など

③無添加を強調する「添加していない旨の表示」
例:「食塩無添加」、「砂糖不使用」 など

栄養強調表示は不足気味のため摂取量を増やしたいときや、摂りすぎが気になるため摂取量を減らしたいときに、それを目印に選ぶことができます。

 いかがでしたか?
買い物をするときはついつい価格に目が行きがちですが、栄養成分表示を見て上手に食品を選び、必要な栄養素を過不足なく摂取できれば健康の維持・増進を図れます!
皆さんもぜひチェックしてみてくださいね☆

Text by ろい/食育インストラクター