3月は、1年間の締めくくりの月です。
2020年はコロナの影響で、例年以上に1年を早く感じた方も多いかと思います。
何かと慌ただしい時期ですが、新しい年度の始まりを控える3月に、1年間の食事を振り返ってみませんか?
今回は、 “まごわやさしい”に注目してみました☆
【“まごわやさしい”ってなに?】
“まごわやさしい”、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは、食品研究家で医学博士の吉村裕之先生が提唱されているバランスのよい食事の覚え方で、食材の最初の文字を覚えやすく言い換えたものです。
ま(まめ)=豆類(大豆・小豆・みそ・豆腐など)
ご(ごま)=種実類(ごま・アーモンド・ナッツなど)
わ(わかめ)=海藻類(わかめ・ひじき・のりなど)
や(やさい)=緑黄色野菜、淡色野菜、根菜
さ(さかな)=魚介類(魚・エビ・貝類など)
し(しいたけ)=きのこ類(しいたけ・えのきたけ・マッシュルームなど)
い(いも)=いも類(じゃが芋・里芋・さつま芋など)
これらの食材を積極的にとることで、生活習慣病や老化の予防・免疫力アップ・疲労回復・美容効果などが期待できます。
【「和食が体によい」と言われるのはなんで?】
現代の日本では、上記でご紹介した“まごわやさしい”の食材の摂取量が減少しているほか、食の欧米化に伴って生活習慣病になる人が増えています。
生活習慣病を防ぐためには、肉・乳製品・卵などの動物性食品を減らすこと、油脂と砂糖の摂取を減らすこと、できるだけ精製しない穀物や野菜・果物を多くとることが必要と言われています。
米を主食に、季節の野菜や海藻、魚介類などをとる伝統的な和食は、この条件にあてはまった、栄養バランスのとれた理想的な食事と言えるのです☆
【”まごわやさしい”をとり入れるポイント☆】
●普段の食事に意識してプラスする
今までの食生活をガラっと変え、“まごわやさしい”の食材をすべてとり入れようとするのは、なかなか難しいものですよね…。
まずは、「豆類が足りなければ納豆を加える」「海藻類がなければのりをプラスする」など、少しずつ意識するところから始めてみましょう☆
●作り置きを活用する
家事や育児、仕事で忙しい方は、毎日時間をかけて料理することは、あまり現実的ではない気がします…。
しかし、そんなときは時間のある休日などにまとめて作り置きをしておくのはいかがでしょうか?
”まごわやさしい”の食材で常備菜を作り置きしておくと、日々の調理の時短にもなりますし、手軽に栄養を摂ることができるのでおすすめです!
【“まごわやさしい”以外にも、自分の食事をチェックできる方法があります☆】
健康に、より活動的に過ごすためには、栄養バランスのよい食事をすることが大切ですが、一体「バランスのよい食事」ってどんなものなのでしょうか?
それを知ることができるのが、 厚生労働省と農林水産省が共同で作成した“食事バランスガイド”!
これは、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかを、コマの形と料理のイラストで表現したものです。
コマは5つの料理グループごと(主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物)に分けられ、それぞれ目安となる料理とその分量が示されているので、これにより、「何を」「どれだけ」食べたらよいかを、簡単に理解することができます。
年齢・性別・身体活動量によって、コマの大きさは異なるので、ご自身に合ったコマで判断することが大切です。(詳しくは、食事バランスガイドのホームページをご覧ください。)
この食事バランスガイドも“まごわやさしい”同様、毎日完璧を求めるのではなく、「前の日に野菜が不足していたら、翌日は野菜を多めにとる」、「乳製品や果物を食べていない日が続いていたら、積極的にとるよう心がける」など、工夫して数日単位でバランスを考えてみましょう。
いかがでしたか?
新年度のスタートを元気に切れるよう、皆さんも食生活を見直してみてくださいね☆
Text byろい/食育インストラクター