子どもにとって、野菜は食べたくないものの代表選手。
味の個性が強いものは特に嫌われてしまいます。
シリーズでお届けしている「好き嫌いをなくそう!!苦手な野菜克服術」。
今回は子どもの見ためと食感が苦手!?「なす」です。
まずは、
【嫌いな食材!解決ポイント】
〇味(味覚)による嫌い
嫌いな味と認識されやすい、「酸味」・「苦味」は、「加熱」や「水にさらす」・「つけ込む」などの下処理や調理で緩和!
また、うま味の強い食材を合わせたり、油や調味料でコーティングしてあげるとgood!
マスキング効果で食べやすくなります。
〇かたさ(食感)や大きさ・形状による嫌い
形が残らないように、刻む・すりおろすが鉄板!
細かくして、混ぜ込んでしまいましょう。
〇変化による嫌い
初めましての食材や料理は敬遠されがち!
そんなときは、まず大人が食べてみせてみる!
「おいしいのかな?」で不安を解消!
子どもは食べてくれるかも?
最近のなすは品種改良されてアクは少なくなってきていますが、時期によってはアクが強く感じられるものも!
なすを切ったあとは、水にさらしたり、塩をふったりなどしてあく抜きをしっかりしましょう。
また、なすは油との相性がよいので、一緒に調理すると、なす本来の甘みを引き出してくれます。
それではさっそく、「これなら食べてくれる!?なす克服簡単レシピ」をご紹介します!
【なすとチンゲン菜の揚げ浸し】
<材料(大人1人子ども2人分)> 調理時間:30分
なす・・3本
チンゲン菜・・2株
Aめんつゆ(4倍濃縮)・・大さじ1
Aしょうゆ・・大さじ1
A酢・・大さじ1
A水・・大さじ2
しょうが(おろし)・・少々
大根おろし・・お好みで
揚げ油・・適量
<作り方>
- なすはヘタを切り落とし、縦半分に切って皮目に浅く切り込みを入れ、
さらに半分に切り、水にさらす - チンゲン菜は4~6等分に切る
- ボウルにAを入れ、しょうがを少々加え混ぜる
- 揚げ油を170℃に熱し、水気をふきとった(1)・(2)をカラッと揚げる
- (4)の油をしっかり切って熱いうちに(3)に浸す
- (5)を器に盛りつけ、大根おろし・しょうがおろしをお好みでのせる
油でしっかりコーテイングすることにより、なすの青臭さがなくなり、うま味を引き出して子どもにも食べやすくなります。
また、浸し地に酢を加えることで、さっぱりと食べやすくなります♪
大人は、しそやみょうがを加えると風味が楽しめ、お酒のおつまみにもピッタリ!!
もう一品ご紹介します♪
子どもの大好きなベーコンとチーズでマスキング!!
【なすのチーズ焼き】
<材料(大人1名 子ども2名分)> 調理時間:15分
なす・・2本
塩・・少々
ベーコンスライス・・2枚
にんにく(みじん切り)・・少々
オリーブオイル・・小さじ2
トマトケチャップ・・小さじ1
ピザ用チーズ・・40g
パン粉・・小さじ2
パセリ(みじん切り)・・適量
<作り方>
- なすはヘタを切り落とし、輪切りにする
塩を振ってしばらくおき、表面から余分な水分が出てきたらペーパータオルでふき取る - ベーコンは1cm幅に切る
- フライパンににんにく・オリーブオイルを弱火で熱し、香りがしたら(1)・(2)をしんなりするまで炒める
- 耐熱皿にオリーブオイル(分量外)を適量ぬり、(3)を広げてケチャップを塗り、ピザ用チーズ・パン粉の順にのせる
- オーブントースターでこんがり色がつくまで焼く
- 仕上げにパセリをふる
こちらはなんだか中身がよく見えないというのもポイントです♪
嫌いな野菜は、その野菜を見ただけで拒否反応を起こすお子さんもいるかもしれません。
もちろん克服してもらいたいですが、無理強いは禁物です。
トラウマになって、もっと食べられなくなってしまうことも!
野菜に限らずですが、食材は同じような栄養素を持つものがたくさんあります。
ひとつの食材にこだわりすぎず、同じような成分を持つ食材と併用してあげるとよいでしょう。
子どもは、大人が自分のために気にかけていろいろと料理をしてくれることは、きっと嬉しいはず。
できる範囲で工夫を凝らし、一緒に克服できたらいいですね。
Text by くまこ/食育インストラクター