「食品ロス」とは、まだ食べられるのに捨てられている食べ物のことを指します。
この「食品ロス」が日本ではなんと年間約646万トン。
これは世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年、年間約320万トン)を大きく上回る量です。
また、日本人一人当たりに換算すると、お茶碗約1杯分(約139g)の量が毎日捨てられている計算になるそうです。(農林水産省食料産業局資料参照)
今回は、食品ロスを減らすために家庭でできるポイントをご紹介します。
【家庭において、食品を食べずに捨てた理由】
・鮮度の低下、腐敗、カビの発生
・消費期限・賞味期限が過ぎた
などが挙げられます。
そのほか、調理の際、野菜の皮むきや肉の脂身の取り除きなど、食べられる部分を過剰に捨てていることも原因になっています。
【食品ロスを減らすために家庭できること】
安売りをしていてつい買い過ぎたり、在庫を確認せずまた同じ食品を買ってしまい、結局使い切れず食品を捨ててしまった経験ありませんか?
こういった無駄を防ぐためにできることから始めましょう。
①買い物へ行く前に、食品の在庫チェック
食品の重複を防ぎます
②買ったら使い切る
腐敗させる前に使い切れる量を購入しましょう
③正しく保存する
適温適所で保存することがポイントです。
「常温」「冷蔵」「冷凍」「干す」「漬ける」の保存法を上手に活用!
肉や魚などの生鮮食品はチルド室やパーシャル室へ、低温障害を起こす野菜は野菜室へ、葉物野菜やきのこ類、乳製品などは冷蔵庫へというように、その食材に適した環境で保存しましょう。
また、余ったきのこなどを冷凍したり、野菜を干したり、酢に漬けてピクルスにしたりするのもよいですね。
また、「消費期限」は「食べても安全な期限」のため、それを超えたものは食べない方が安全ですが、「賞味期限」は「おいしく食べられる期限」であり、それを超えてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
見た目や臭いなどで個別に判断しましょう。
ただし、「消費期限」や「賞味期限」は、表示通りに保存した場合の開封前の期限のため、一度開封した場合は期限にかかわらず早めに食べましょう。
Text byくまこ/食育インストラクター