捨ててしまうのはもったいない!食材を無駄なくおいしく食べよう!!

野菜や果物を食べるとき、皮や葉っぱ、ワタや種などはどうしていますか?
「全部捨てているよ」という方はちょっと待って!
その捨てている部分、実は栄養がたっぷりなのです。
食品を無駄なく使えば、栄養が摂れるだけでなく、食品のロスにもつながります。

【食品ロスって?

食品ロスとは、食べられるのに捨てられてしまう食品のことを指し、以前から大きな問題になっています。
現在、日本の年間食品ロス量は600万トン以上にもなり、1人あたりに換算すると、毎日お茶碗一杯分のごはんを捨てているのと同じ量になります。
日本だけでなく、世界中で問題になっている食品ロス。
地球規模で考えていかなければならないことではありますが、ちょっとした心がけで、家庭でも出来ることがあります。

【食品ロスを減らす3つのポイント】

①買い物に行く前に冷蔵庫の食材を確認し、必要以上のものを購入しない。
「安いからついついたくさん買ってしまった…。」なんていったことはありませんか?
買い過ぎてあまらせてしまうことは食品ロスにつながります。
無駄にならないよう、必要なものだけを購入するようにしましょう。
また、食べきらないと思ったときには、冷凍庫を上手に活用するのもよいですね。

②食材はまるごと使う
料理をするとき、野菜の皮や葉など、食べられるとことまで捨てていませんか?
食品ロスにつながるだけでなく、大事な栄養素まで捨てているかもしれません。

③「消費期限」と「賞味期限」を見極める
消費期限と賞味期限の違いを知っていますか?
消費期限は「安全に食べられる期限」です。
傷みやすい食品に表示されているので、期限を過ぎたら食べないほうがよいものです。
そして、賞味期限は「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
消費期限に比べ、傷みにくい食品に表示されているので、この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません
(ただし、一度開けてしまった食品は期限に関係なく早めに食べきるようにしましょう)
これらを知ることで、いつまで食べられるかを知ることが出来、食品を無駄にしないことにもつながります。


【普段捨てている部分にも栄養が!?

前文でもお話ししましたが、野菜や果物はまるごと調理することで、食品ロスも減り、大切な栄養素も摂ることが出来ます。
では、今まで捨てていた部分、どこが食べられるのでしょう?

■皮
大根やにんじん、ごぼう、しょうがなどの根菜類には、皮のすぐ下に栄養がたくさん含まれています。
よく洗ってから皮ごと調理すると、無駄なく栄養を摂ることが出来ます。
食感や見た目が気になるという場合には、薄くむく程度にしましょう。
また、りんごなど果物の皮にはポリフェノールが含まれています。
野菜同様、よく洗い、皮ごと食べるとゴミも少なく、栄養も摂ることが出来ますよ。

■葉・茎
大根やかぶの葉は、太陽の光をたっぷり浴び、根にはない栄養素を持っています。
特に、ビタミン類は根よりも豊富です。
また、セロリの葉やねぎの青い部分、ブロッコリーやカリフラワーの茎などもおいしくて栄養たっぷり!
刻んで一緒に調理するようにしましょう。

■ワタ・種
皮や葉、茎は料理に使っている人も多いと思いますが、ピーマンやかぼちゃなどのワタや種も食べられるのは知っていますか?
ピーマンのワタや種は苦味のもとでもありますが、実の部分より栄養がたっぷり!
肉詰めなどにすれば、苦味も気にならず、おいしく食べられますよ。
かぼちゃの種はそのままでは食べられませんが、オーブンやレンジなどで乾燥させ、白い殻をむいて中の部分をいただきます。
ただ、かぼちゃの種は栄養価が高い分、カロリーも高め。
おいしいからといって食べ過ぎには気をつけてくださいね。

食材の使い方を少し変えるだけで、おいしいだけでなく、栄養素も摂れ、さらには食品ロスの削減にもつながります。

次回は、捨ててしまいがちな野菜のあの部分を使ったレシピなどをご紹介します。

Text by まち/食育インストラクター