野菜の皮や芯などは捨ててしまいがちですが、栄養がたっぷり含まれています☆
今回はキャベツに着目し、“外葉”と“芯”をおいしく食べられるレシピをご紹介したいと思います!
【キャベツの“外葉”と“芯”ってどんな部分?】
●外葉
文字通り、キャベツの1番外側の濃い緑色の葉のことです。
「食感がかたい」「青臭い」という理由から、はがして捨てる方も多いのでは?
甘味はありませんが、色が鮮やかでシャキシャキとした歯応えが楽しめます☆
煮るとアブラナ科の青臭さやほろ苦さが出るため、炒める・揚げるなどの調理法がおすすめです。
●芯
かたいですが、最も甘味が強い部分です。
薄いそぎ切りにして断面を増やすと火の通りがよくなり、味も染み込みやすくなります☆
炒め物やサラダをはじめ、汁物の具材や出汁としてもおいしくいただけます☆
【外葉・芯をおいしく食べよう!】
今回は手軽に作れるレシピを2品ご紹介します!
【ご飯が進むこと間違いなし!キャベツと豚肉のBBQ炒め】(外葉を使用)
<材料(4人分)> 調理時間:15分
キャベツの葉・・外葉を含め400g
しめじ・・1/2パック
豚小間切れ肉・・300g
塩・こしょう・・少々
小麦粉・・小さじ2
A玉ねぎ(おろし)・・1/3個分(約60g)
Aにんにく(おろし)・・1かけ分(約5g)
Aトマトケチャップ・・大さじ4
Aウスターソース・・大さじ2
Aしょうゆ・・小さじ2
A砂糖・・小さじ2
サラダ油・・小さじ2
バター・・10g
<作り方>
- キャベツは大きめのひと口大に切る。
しめじは小房に分ける。 - 豚肉は塩・こしょうを振り、小麦粉をまぶす。
- フライパンに半量のサラダ油を入れて熱し(2)を加え、表面に焼き色がついたら一度取り出しておく。
- 同じフライパンに残りのサラダ油を熱し、(1)を加え強火でサッと炒め、全体に油が絡んだら一度取り出しておく。
- 同じフライパンにAを入れて中火にかけ、ひと煮立ちしたら(3)・(4)を戻し入れて炒め合わせる。
- 仕上げにバターを加え、全体に絡める。
キャベツのシャキシャキ食感が楽しめる1品です!
お子さんが召し上がる場合は、にんにくの量を調整してください☆
【お手軽☆キャベツドレッシング】(芯を使用)
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:5分
キャベツの芯・・1玉分(約80g)
A米酢・・1/4カップ
Aしょうゆ・・大さじ1・1/2
Aごま油・・大さじ2
<作り方>
- 芯はすりおろす。
- ボウルに(1)とAを入れ、よく混ぜ合わせる。
たったこれだけ!
キャベツの芯の甘さがいきています☆
ゆでた野菜や、肉・魚にかけてもおいしいですよ♪
冷蔵庫で約2日保存できますが、なるべく早く食べるのがおすすめです。
【外葉や芯って栄養があるの?】
外葉や芯には、肌荒れや風邪予防をはじめ、ストレス緩和に役立つビタミンCが多く含まれています。
いいことづくめのビタミンCですが、水に溶けやすく光や熱に弱いので、保存や調理に失われやすいという性質があります。
また、ビタミンCはストレスや喫煙によって大量に消費されます。
一度にたくさん摂取してもあまった分は体外に排泄されるうえ、体内で合成されないので過剰症の心配はありませんが、毎日の食事からしっかり摂るよう心掛けましょう☆
そのほか、芯には傷ついた粘膜を修復し胃潰瘍の予防・改善に働くキャベジンや、高血圧やむくみの予防・改善に働くカリウムなどが多く含まれています。
【キャベツは季節によって違う楽しみ方ができます☆】
キャベツは通年店頭にある野菜のひとつですが、春と冬では味わいが異なります。
●春キャベツ
葉がやわらかくみずみずしいので、サラダなどの生食に適しています。
外葉を使ったサラダは色鮮やかで、とっても綺麗ですよ☆
●冬キャベツ
葉の1枚1枚がしっかりしていてかためなので、加熱しても煮崩れしにくいという特徴があります。
加熱すると甘味が増すので、ロールキャベツやポトフなど煮込み料理に適しています。
その際、芯は刻んで肉ダネに加えたり、ポトフの場合は芯つきのまま大きい状態でじっくり煮るとおいしく食べることができます☆
かたくておいしくなさそう・・・と思うような部位も、工夫次第でおいしい一品に大変身します☆
皆さんもぜひ活用してみてくださいね!
Text by ろい/食育インストラクター