本来なら捨ててしまう小松菜の根元!
今回はリボべジ(リボーンベジタブル)に挑戦します。
【リボべジ方法】
<準備するもの>
- 保存容器やペットボトル、グラスなどのお好みの入れ物
- 水
<やり方>
- 小松菜は根元を3~5cmくらい残して切る
- 容器に(1)・1~2cmくらいの水を入れ、日あたりのよい場所に置く
- 翌日、1~2回水を入れ替え、再び日あたりのよい場所に置く
2日以降は(2)と(3)の工程を繰り返し行います。
今回は器が大きめだったので、中心にラップを詰めて小松菜を立たせています。
※水替えの時に、茎がポロっと取れてしまうことがありますが、そのまま取り除いてOK。
<ポイント>
- 切り口は水に浸らないようにし、根元部分が浸るくらいの水位にする
- 日あたりのよい場所に置く(直射日光は避ける)
- 水は1日1~2回替える
- 再生させるのは1~2回にする
これらのポイントをおさえると成功率がグッと上がりますよ。
収穫した小松菜を使ったレシピをご紹介します。
【小松菜と卵のスープ】
<材料(2人分)> 調理時間:15分
小松菜・・20g
溶き卵・・1個分
えのきたけ・・1/4パック
A水・・250ml
A鶏がらスープの素・・小さじ1/2
A酒・・小さじ1
Bしょうゆ・・小さじ1/2
B塩・・少々
Bこしょう・・少々
C片栗粉・・小さじ1/4
C水・・小さじ1/2
白いりごま・・小さじ1/2
ごま油・・小さじ1/2
<作り方>
- 小松菜は3cm長さに切り、えのきたけは根元を切り落とし、3cm長さに切って手でほぐしておく
- 鍋にA・えのきたけを入れて加熱し、火が通るまで煮る
- (2)に小松菜・Bを加えてさらに1分程煮、Cでトロミをつける
- (3)に溶き卵を回し入れる
- 火を止めて、白いりごま・ごま油を加えて器に盛り付ける
【小松菜のはじまりは?】
江戸時代、小松菜は現在の東京・江戸川区小松川地区でたくさん栽培されていましたが、当時は名のない野菜でした。
あるとき、徳川家8代将軍吉宗が趣味の鷹狩りで旧西小松川村を訪れた際、香取神社で食事をとることになりました。
そのとき、すまし汁が提供され、中に入っていた青菜を大変気に入りました。
そこで、吉宗がこの青菜の名を尋ね、名のない野菜だったことを告げると、「小松川にちなんで、「小松菜」と名付けよ」と命じられました。
これ以降、その名がつき、人気の野菜になり全国に広がっていったそうです。
【小松菜の栄養は?】
小松菜は、アブラナ科の緑黄色野菜でカルシウムや鉄、カリウムなどのミネラルを含むほか、ビタミン類も豊富に含みます。
特に野菜の中でもカルシウムが多く、ほうれん草の約3.5倍も含まれ、骨や歯を強化して骨粗しょう症予防に役立ちます。
また鉄も多く含み、鉄の吸収を高めるビタミンCも豊富なため貧血予防に効果的です。
さらに抗酸化作用のあるβ-カロテンも多く、粘膜や皮膚を正常に保ったり、視力を維持する効果が期待できます。
β-カロテンは脂溶性のため、油脂と一緒に摂ることで体内での吸収を高めてくれます。
【選び方は?】
小松菜の葉が鮮やかな緑色で濃く、茎は短くしっかりとしていて株が大ぶりなものが良品です。
葉は大きすぎず丸みのあるものを選ぶとやわらかいです。
茎が折れていたり半透明になっているものは鮮度が落ちていてあまりよくありません。
湿らせた新聞紙で包み、冷蔵庫で2~3日保存できます。また、かためにゆでて冷凍することも可能です。
いかがでしたか?
小松菜のリボベジは、水耕栽培でできるので初心者の方でも簡単に始められます。
また、きれいな緑色の葉が出てくるので、インテリアとしてもかわいらしく、すくすく育っていく過程も楽しめます。
ぜひ挑戦してみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター