世界的に取り組まれている「SDGs」。
SDGsは、「食」を含むあらゆる問題を解決し、人々が豊かな生活を送れるようにすることを目的としています。
具体的にはどんなことをすればよいのでしょうか?
【SDGsとは?】
「Sustainable Development Goals」の頭文字をとって「SDGs(エスディージーズ)」。
日本語訳すると「持続可能な開発目標」で、社会問題や環境問題の解決に向けて世界中が一致団結して取り組む目標のことです。
具体的な目標は、
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊さを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
の17つです。
これらの目標をもとに、私たちの生活の中で、SDGsのどんな取り組みができるでしょうか?
家庭では、電気やガスの節約、紙やプラスチックアルミなどのリサイクル、詰め替え商品を購入するなど、SDGsの取り組みをしている方も多いと思います。
外出先ではどうでしょうか? 「食」に関するSDGsの具体例をご紹介します。
【外出先でSDGs!】
<お買い物編>
●エコバックやマイボトルを持ち歩く
レジ袋やペットボトルといったプラスチックのごみを減らすことができます。
ゴミとして廃棄されたプラスチックのほとんどは、最終的に海へと流れついて海洋生物生態系や海への堆積など、環境への悪影響を及ぼしています。
お出かけの際には、エコバックやマイボトルを忘れずに持っていきましょう。
●必要なものを必要な量だけ購入する
必要以上の食品を購入することにより、結局食べきれず処分することに…。
処分するには大量のエネルギーを消費することになります。
また、洋服など衝動買いをして、タンスの肥やしになっていることはありませんか?
食品や洋服など、購入する前に、自分なりのルールを決め、計画的に進められるとよいですね。
お金の無駄遣い防止にも役立ちます。
●「規格外商品」や「訳あり商品」に目を向けよう
「規格外商品」や「訳あり商品」とは、品質は規格品と同じなのに、形・色・大きさ・傷など様々な理由で捨てられてしまう商品や、賞味期限間近などの商品のことです。
これらの商品を購入することで食品ロスの削減につながります。
また、今では、これらの商品を集めた通販サイトなどもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
<外食編>
●注文する際には適量注文を心がける
お腹が空いていると、ついつい多く注文しがちですよね。
お店によってはご飯の量が選べたりするので、食べられる量を注文するようにしましょう。
●紙ナプキンや割りばしなどの使用は最小限に
無駄に使いすぎたりせず、必要量を使用し、できるだけゴミを減らしましょう。
小さなことですが、一人ひとりが意識することで大きな効果をもたらします。
●食べきれなかった食事は持ち帰る
アメリカではドギーバッグを使用して、食べ残したものを持ち帰る習慣が浸透しています。
日本でもだんだん浸透し、食品ロスを減らすために持ち帰りサービスを導入する飲食店が増えました。
ただし、衛生管理上の問題で持ち帰りができないものや、持ち帰りNGの飲食店もあるので、持ち帰りたい場合は、店員さんに声をかけるようにしましょう。
また、食べ残しを持ち帰るということは、食中毒のリスクがあるため、衛生管理を徹底し、自己責任で行いましょう。
そのほか、自動車の排気ガスは地球温暖化の要因となっているため、近場の移動は徒歩や自転車を利用するとSDGsにつながります。
いかがでしたか?
SDGsは「食」に関する取り組みが多くあります。
私たちができることとして、地産地消や食品ロスの削減、買いすぎを防ぐなどがあげられます。
一人ひとりがSDGsに興味を持ち、積極的に活動していけるとよいですね。
あまり難しく考えず、自分にできることから始めてみてください。
Text by くまこ/食育インストラクター