お家で育ててみよう!~水耕栽培で作るスプラウト~

「野菜を育ててみたいけど、何だか難しそう…。」と、なかなか手が出せない方もいるのでは?
今回は、庭やベランダが無くても大丈夫!
水耕栽培でのブロッコリースプラウトの育て方をご紹介します。

【初心者におすすめ!ブロッコリースプラウト】

スプラウトとは、野菜や豆類の発芽直後の新芽のことです。
その芽と茎を摘んで食べるので、種をまいてから約10日で収穫することができます。
また、発芽適温も15~30℃と幅が広く、1年中栽培することが可能なので、初心者でも簡単に育てられます。

<準備するもの>

  • ブロッコリースプラウトの種
  • 栽培用の容器
    今回は豆腐が入っていた容器を使いました。
    そのほか、タッパーなど水が張れる容器であれば大丈夫です。
  • キッチンペーパー
  • アルミホイル
  • 霧吹き
    無くても大丈夫ですが、あると水やりが簡単です。

<栽培の手順>

①種まき
1)容器の底にキッチンペーパーを敷き、ペーパーがひたるくらい水を入れる。
※キッチンペーパーは容器に合わせて折りたたんでください。

2)キッチンペーパーの上に、重ならないように種をまく。
※容器の底面積の7割程度、まきすぎないように気をつけてください。

②発芽
1)種をまいた容器を暗い場所におき、アルミホイルをかぶせて発芽を待つ。
※発芽するまでは、種が乾かないよう霧吹きなどで水やりをしてください。

2)芽が出てきたらペーパーがひたひたになる程度に水を与え、成長を見守る。
※葉が生えてきたら、葉にはなるべく水がかからないように注意してください。

③緑化
1)茎が伸び、高さが5~6cmになり、双葉が開いてきたら日当たりのよい場所に置き、緑化させる。
※このとき、直射日光が当たらないようにしてください。
また、乾燥にも注意してください。

④収穫
1)葉の全体が緑色になったら収穫する。
※収穫は使う分だけをハサミで切り、水で洗ってから料理に使用してください。


【ブロッコリースプラウトの嬉しい効能】

ブロッコリースプラウトは、ビタミンCやβ-カロテン、葉酸などのビタミンや食物繊維などを多く含んでいます
さらに近年注目されているのが、ファイトケミカルの一種である「スルフォラファン」という成分です。
スルフォラファンは、抗酸化作用を高め、花粉症を和らげる効果、ピロリ菌の除去、がん予防などに期待できるとされています。
効果的に摂取するには、生のままサラダやジュースにするのがおすすめ!
スルスラフォンは、噛むなどして細胞が壊れることで、活性化し、吸収力も効果もアップします。

【収穫したスプラウトで作る「生春巻き」】

<材料(2人分)> 調理時間:20分
ライスペーパー・・2枚
ささみ・・2本
A酒・・小さじ2
A塩・・ひとつまみ
ブロッコリースプラウト・・適量
にんじん・・5cm
きゅうり・・1本
トマト(薄切り)・・小1/2個

スイートチリソース・・適量

<作り方>

  1. 耐熱皿にささみをのせ、Aを絡める。
    ラップをふんわりとかけ、600Wの電子レンジで1分30秒~2分加熱する。
    火が通ったらそのまま冷まし、手で細かく裂く。
  2. にんじん、きゅうりは千切りにし、にんじんはサッと熱湯でゆでて冷水に取り、水気をふき取る。
  3. ライスペーパーをサッと水にくぐらせ、まな板の上におく。
  4. (3)の中央にトマトを並べ、ささみ・にんじん・きゅうり・ブロッコリースプラウトをのせる。
  5. 左右を折りたたみ、手前からきつめにクルクルと巻く。
    食べやすい長さに切り分け、スイートチリソースをつけていただく。

今回は、ブロッコリースプラウトを栽培しましたが、ほかのスプラウトもほぼ同じように育てることができます。
サラダなど、ちょっと彩りが欲しいときに重宝しますよ。

Text by まち/食育インストラクター