少量で料理に彩りや香りが楽しめる三つ葉。
今回はそんな三つ葉をリボベジしてみました。
【リボベジとは?】
先ほどリボベジという言葉が出てきましたが、皆さん聞いたことはありますか?
リボベジとは、造語の「Reborn Vegetable(リボーンベジタブル)」を略した「再生栽培」という意味です。
再生栽培とは調理の際にあまった野菜や果物の種やヘタを、水に浸したり、土に埋めたりして再生させる栽培方法です。
実を育てるのではなく、葉や茎を育てるところが特徴です。
必要な量だけ収穫でき、食品ロスにもつながります。
【リボベジを成功させるコツ】
●使う部位は余裕のあるサイズでカットする
リボベジで使用する野菜のヘタや根本部分は、余裕をもって切りましょう。
あまりギリギリで切ってしまうと、成長するための養分が不足して失敗しやすくなります。
●水は1日1回交換する
雑菌が繁殖するのを防いだり、清潔に保つためにも容器の水は1日1回交換しましょう。
ヌメリや異臭がしていないか確認するのも大切です。
●明るいところで育てる
リボベジは室内で育てますが、野菜が育つには日光も必要不可欠です。
直射日光を避け、窓際などのなるべく日あたりのよい場所で育てましょう。
【準備するもの】
- 根から4~5㎝のところをカットした三つ葉の下の部分
- コップなど、水位が分かりやすい透明な入れ物
<手順>
- 三つ葉を透明な入れ物に入れる
- 三つ葉のスポンジが半分つかる程度の水を入れ、明るい場所に置く
- 1日1回水を変える
【育てた三つ葉で卵とじ丼を作ってみよう】
<材料(2人分)> 調理時間 20分
三つ葉・・・1/4束
玉ねぎ・・・1/4個
溶き卵・・・2個
A出汁・・・150ml
Aしょうゆ・・・大さじ1
Aみりん・・・大さじ1
ごはん・・・どんぶり2杯分
<作り方>
- 三つ葉は3~4㎝長さに切り、玉ねぎは薄切りにする。
- フライパンにAを入れて熱し、玉ねぎを加える。
- しんなりしたら三つ葉を加えすぐに卵を回しかけ、ふたをする。
- 器にごはんを盛り、(3)をのせる。
【三つ葉の種類】
三つ葉には大きく分けて3種類あります。
ここではそれぞれの違いについてご説明します。
●糸三つ葉
全体的に青い三つ葉です。
水耕栽培されるため、1年中出回っています。
葉が小さめで香りが強いのが特徴です。
また、アクが少なく口あたりもよいです。
お吸い物や茶碗蒸しに使われる、一般的な三つ葉です。
●切り三つ葉
根を切り落とした三つ葉です。
発芽したら遮光された部屋に移して栽培されます。
細くて白い茎と薄い緑の葉が特徴です。
口あたりがよく上品な香りなので、お正月のお雑煮などに使われます。
●根三つ葉
名前の通り、根がついた三つ葉です。
茎が白く太いのが特徴です。
枯れ株に土寄せし、葉を遮光して栽培されます。
糸三つ葉や切り三つ葉より栄養価が高く、お浸しなどに向いている三つ葉です。
リボベジをする場合は根が必要なので、糸三つ葉か根三つ葉で行いましょう。
【三つ葉の栄養】
三つ葉独特の爽やかな香りにはイライラを鎮めたり、食欲増進効果があります。
また、香気成分のほかにも、抗酸化作用のあるβ-カロテンや高血圧予防作用のあるカリウム、骨の形成に関わるビタミンKが含まれています。
いかがでしたか?
リボベジは簡単にできて、インテリアにもなるのでおすすめです。
また、三つ葉を少量使いたいときもぴったりです。ぜひ試してみて下さいね♪
Text by あお/食育インストラクター