天ぷら粉は、家庭でサクッとおいしい天ぷらを作りたい時に便利ですが、なかなか使い切れずにあまっているという方も多いのでは…?
実は、天ぷら粉は天ぷらだけでなく、ほかの料理で使うこともできる便利な食品です☆
今回は、天ぷら粉を使った発酵いらずのパンを2種ご紹介します!
【天ぷら粉でパンを作ってみよう!】
まず1つめはこちら!
【薄皮あんぱん】
<材料(6個分)> 調理時間:25分(生地を休ませる時間は除く)
天ぷら粉・・150g
砂糖・・大さじ1
熱湯・・75g
つぶあん・・120g
黒ごま・・適量
サラダ油・・小さじ1/2
<作り方>
- ボウルに天ぷら粉・砂糖を入れ、熱湯を加えながら菜箸で混ぜる。
全体が混ざったらゴムベラに持ちかえてよくこね、生地がなめらかになったらラップで包み、30分ほど休ませる。 - 調理台に打ち粉(天ぷら粉・分量外)をして(1)を6等分にして平たくし、中央につぶあん20gをのせて包む。
閉じた方を下にして円盤型にし、中央にごまをのせて軽く押し込む。 - フライパンにサラダ油を熱し、(2)をごまをのせた方を上にして並べる。
フタをして弱火で片面5分ずつこんがり焼く。
基本の生地を作っておけば、アレンジは無限大☆
中身はジャムやカレーペーストなど、お好みのものを入れて楽しめます!
オーブンを使わず、フライパンで作ることができるというのも嬉しいポイントです☆
そして、もう1つがこちら!
【フォカッチャ】
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:35分
天ぷら粉・・150g
塩・・小さじ1/2
プレーンヨーグルト・・70g
はちみつ・・大さじ1
オリーブオイル・・大さじ1
玉ねぎ(薄切り)・・小1/4個分
ブラックオリーブ(種抜き)・・5個
パルメザンチーズ・・適量
粗塩・・適量
粗挽き黒こしょう・・お好みで
オリーブオイル・・小さじ2
<下準備>
- オーブンは200度で予熱しておく。
- 玉ねぎは塩(分量外)を振って10分ほどおき、水でもみ洗いをしてペーパータオルでしっかり水気をしぼる。
- ブラックオリーブは薄切りにする。
<作り方>
- ボウルに天ぷら粉・塩を入れて菜箸でよく混ぜ、プレーンヨーグルト・はちみつ・オリーブオイルを加えて混ぜ合わせる。
粉が水分を吸ったら手でこねてひとつにまとめ、そのまま表面がツルッとするまでこねる。 - 調理台に打ち粉(天ぷら粉・分量外)をし、生地を2等分にしてそれぞれ丸め、麺棒で直径15センチくらいの円形に伸ばす。
- クッキングシートを敷いた天板にのせて指で数か所にくぼみをつけ、オリーブオイルを塗って玉ねぎ・ブラックオリーブをのせ、パルメザンチーズ・粗塩・黒こしょうを振る。
※具材は軽く押し込むようにしてのせてください。 - (3)を200度のオーブンで15分ほど焼く。
こちらは、ピザのようにお好みの具材をのせてもよし!
肉や魚料理と合わせるために、シンプルに塩・こしょうだけにするもよし!
また、オリーブオイルではなくバターを塗ってグラニュー糖をまぶし、甘いフォカッチャに仕上げるもよし!です☆
【いろいろ便利な「天ぷら粉」。一体何が入っているの?】
天ぷら粉は各メーカーからいろいろな商品が販売されています。
今回は、とあるメーカーの天ぷら粉を例に挙げ、原料と役割を見ていきたいと思います!
●小麦粉
水と混ぜ合わせることでグルテンを形成し、衣の骨格を作ります。
グルテンが多すぎると天ぷらがカラッと揚がらないため、主にたんぱく質の少ない薄力粉が使われます。
●でんぷん
天ぷら粉全体のたんぱく質の量を少なくすることでグルテンを作りにくくし、揚げ上がりをカラッと、サクサクにします。
●ベーキングパウダー
水に溶けて炭酸ガスが発生することで、衣にきれいな花散りができ、サクッとした食感が生まれます。
●卵粉(全卵粉、卵黄粉、卵白粉)
全卵、卵黄、卵白を粉末化したもの。
衣に卵の風味を加えるだけでなく、口溶けをよくする効果もあります。
●カロテン色素
衣に綺麗な黄色の色味をつけることで、揚げ上がりをより一層おいしそうに仕上げることができます。
このほか、メーカーによってはパンプキンパウダーや米粉、砂糖が入っているものもあります。
今回はパン2種をご紹介しましたが、天ぷら粉はうどんやパスタなどの麺類をはじめ、ホワイトソース、スコーン、チヂミなど、ジャンルを問わずさまざまな料理で使うことができます!
使い勝手がよい「天ぷら粉」。
皆さんもいろいろな料理で活用してくださいね☆
Text by ろい/食育インストラクター