お家で育ててみよう!~水耕栽培でバジル作り~

サラダやスープ、パスタにピザなど、トマトと相性のよいバジルはさまざまな料理に重宝します。
ただ、使いたくて購入したものの、1パックが多く使い切らなかった…。ということはありませんか?

食材を無駄にしないためにも時間のあるときにバジルを育ててみるのはいかがでしょう。
ベランダが無かったり、土いじりは苦手という方におすすめ!
水耕栽培でのバジルの育て方をご紹介します。

【水耕栽培のメリット】

水耕栽培とは、水と液体肥料だけで野菜や植物を育てる方法のことです。
家庭で水耕栽培をするときのメリットは、

  • 小さなスペースで栽培ができる
  • 身近にあるもので栽培ができる
  • 土を使わないので、虫がつきにくい
  • 室内で気軽に栽培ができる 

などが挙げられます。

【水耕栽培で「バジル」を育てよう!】

今回はバジルを種から育ててみました。
バジルを育てるのに適した温度は20~25℃と今の時期の栽培がおすすめ。
順調に育てば、2カ月くらいで収穫ができるようになりますよ。

<準備するもの>

●バジルの種
バジルにはさまざまな種類がありますが、今回は一般的なスイートバジルの種を購入しました。

●液体肥料
園芸店やホームセンター、通販などで購入ができます。
100円ショップなどにも売られている活力剤や栄養剤とは異なるので、準備するときは気をつけてください。

●スポンジ
台所用のスポンジ(材質がウレタンのもの)を準備してください。
ネットやたわしのようなかたい部分がついているものは、カットして取り外し、スポンジだけにします。
掃除などでよく使われるメラミンスポンジは密度が高く、かたいため、水耕栽培には適していません。

●栽培用の容器
今回は豆腐が入っていた容器を使いました。
水を張ることができる容器であれば、ほかのものでも大丈夫です。

●ペットボトル(500ml)
上部をカッターで切り落とし、上部をひっくり返して重ねて使います。


<栽培の手順>

①種まき

1)スポンジを2~3cm角にカットする。

2)栽培容器にスポンジを並べて水を注ぎ、スポンジによく吸わせる。

3)スポンジの上にバジルの種を2~3粒まく。

4)直射日光のあたらない比較的暖かいところに置いて発芽を待つ。
※スポンジを乾燥させないよう注意してください。
※できるだけ毎日水を取りかえてください。

②発芽後

1)芽が出たら日あたりのよい場所に移し、そのまま育てる。
※種まき同様の水位を保ち、できるだけ水を取りかえてください。

2)発芽から1~2週間経ち、苗が安定してきたら元気な芽を1つ残して間引き、ペットボトルに移す。
※ペットボトルの飲み口の部分にスポンジを詰めます

3)3日に1度程度液体肥料を変え、大きくなるまで育てる。
※途中、藻が発生した場合にはペットボトルやスポンジ、根についている藻をキレイに洗い流してください。

バジルが大きく育ったら、早速料理に使ってみましょう。
今回は、トマトとバジルが爽やかな、ブルスケッタレシピをご紹介します。

【育てたバジルで作る、ブルスケッタ】

<材料(2人分)> 調理時間:20分
トマト(完熟)・・1個
バジル・・4~5枚
Aオリーブオイル・・大さじ2
Aにんにく(スライス)・・2枚
A塩・こしょう・・適量
バゲット(1cm厚さ)・・6枚
にんにく・・1/2かけ
オリーブオイル・・適量

<作り方>

  1. トマトは湯むきし、種を除いて1cm角に切る。
  2. ボウルに(1)・細かくちぎったバジル・Aを入れてよく混ぜ合わせ、冷蔵庫に10分程度入れて味をなじませる。
  3. バゲットをオーブンまたはトースターで薄く色づくまで焼き、表面ににんにくの断面をしっかりこすりつける。
    オリーブオイルをかけ、オーブンでさらに2~3分焼く。
  4. バゲットの上にたっぷり(2)をのせる。

トマトのマリネは、バゲットだけではなく、冷製パスタにしてもおいしいです。

育つまでには少し時間が掛かりますが、葉をつけていくにつれ、毎日の成長が楽しみになりました。
ぜひ、水耕栽培にチャレンジしてみてはいかがですか。

Text by まち/食育インストラクター