このシリーズは、親子で一緒に作って楽しい時間を共有できるようなレシピをご紹介していきます。
今回は、メレンゲクッキー!
メレンゲの作り方をマスターすれば、生地やクリーム、ムースなどいろいろなお菓子に応用できます。
【親子クッキングのお約束】
- 調理前後や食べる時は、手洗いを忘れずに。
- 調理前に子どもが出来ること、お手伝いが必要なことを確認しましょう。
- 「ながら作業」は危険なので、テレビなどは消してから作りましょう。
【一緒に作る大人の方へ】
お子さんの年齢などによって一人で出来ることが違いますので、子どもに合ったサポートをお願いします。
事前に材料や作る手順の確認をすると、考えながら作業をする練習にもなりますので、大人が誘導してあげながらお子さんに確認作業をしてもらってください。
そして・・・一番大切なのは、お子さんが切り方や手順を間違えても怒ったりせず、修正する方法を一緒に考えてあげることです。
料理は同時にやらなければいけないことや、不測の事態がつきもの。
大人であれば経験上対応出来ることがほとんどですが、子どもたちは今まさにそのことを学んでいる最中ですので、おおらかな気持ちで対応してあげて下さい。(でも、危険なことをしてしまった場合は、しっかり注意してくださいね!!)
【メレンゲクッキー】
<材料> 調理時間:30分(焼成時間は除く)
卵白・・2個分
グラニュー糖・・50g
塩・・ひとつまみ
粉糖・・50g
紫芋パウダー・・2g
かぼちゃパウダー・・2g
抹茶・・2g
トッピングシュガー・・適量
<作り方>
- ボウルに卵白と塩を入れ、卵白をしっかり切るようにハンドミキサーでよく混ぜる
- 全体が白っぽくなって泡立てた跡が少し残る状態になったら、グラニュー糖1/3量を振り入れる
- すくい上げてやわらかいツノが立つ状態になったら、再びグラニュー糖1/3量を加えて泡立てる
- つやが増して筋が残るくらいになったら残りのグラニュー糖を加える
- 全体がなめらかでつやが出て、ツノの先端が鋭くとがった状態になるまで泡立てる
※ボウルを逆さまにしてもメレンゲが落ちてこないくらいが目安 - ふるった粉糖を全体に振り入れ、ボウルを回しながら気泡をつぶさないように、ゴムベラで底からすくい上げて混ぜる
- 粉糖がなじんだらメレンゲを4等分に分けて、紫芋パウダー・かぼちゃパウダー・抹茶をそれぞれに加え混ぜ、プレーンと合わせて4色を作る
- 口金をつけたしぼり袋にそれぞれを入れる
- クッキングシートを敷いた天板に(8)をしぼり出す
お好みで、トッピングシュガーを飾る
- 100℃に予熱したオーブンで1時間30分焼き、庫内に30分入れたままにして粗熱をとる
<ポイント>
- ボウルに油分や水分が残っていると、卵白の泡立ちをさまたげるので、清潔なボウルを使用しましょう。
- 卵白と卵黄を分けるときに、卵白に卵黄が混ざらないように注意してください。卵黄が混ざり込むと泡立ちにくくなります。
- 卵白は室温ではなく、冷たいものを使いましょう。泡が壊れにくくキメの細かいギュッとつまったコシのあるメレンゲが作れます。
- 塩はたんぱく質をかためる性質があるので、ごく少量の塩を加えると泡立ちやすくなります。
- 粉糖を入れることで、きめ細かい生地に仕上がります。
メレンゲクッキーは、食品乾燥剤と一緒に清潔な密閉容器に入れておけば、2週間保存できます。
【砂糖を加えるタイミングが大事!】
砂糖は、甘味をつけるほかにメレンゲのきめ細かい気泡を作り、安定させる働きがあります。
その反面、水となじむ性質があるため、一気に加えてしまうと、卵白の水分に砂糖がなじんで重たくなり、空気を取り込めなくなってしまいます。
よく泡立てたあとで加える砂糖は、泡を補強して壊れにくくしてくれますが、泡立てる前に加えてしまうと泡立ちにくくなってしまうのです。
そのため、数回に分けて加えることが大切です。
いかがでしたか。
メレンゲは、ポイントをしっかりおさえて作れば簡単に作れます。
清潔な瓶に入れたり、可愛くラッピングすると、おしゃれでプレゼントにも喜ばれそうです。
ぜひ、お子さんと一緒に作ってみてください♪
Text byくまこ/食育インストラクター