昔、給食でよく食べた忘れられない味。
皆さんはありませんか?
今回はカルシウムたっぷり、大豆とじゃこの甘辛煮です。
懐かしい大人から子どもまで大好きな給食の味を再現してみましょう。
【「ちりめんじゃこ」と「しらす」の違い】
スーパーなどで手軽に買える「ちりめんじゃこ」。
見たり、食べたことはあるけれど、ちりめんじゃこが何の魚なのかまで知っている方はあまり多くないと思います。
ここではちりめんじゃこと、よく似た食材のしらすの違いについてお話します。
ちりめんじゃこもしらすもカタクチイワシやウルメイワシなどのイワシ類の稚魚です。
でも、乾燥の度合いによって名前がかわります。
どちらも塩水でゆで上げたあと、天日干しをして作られます。
釜でゆでただけのものを「釜揚げしらす」といい、ゆでたあと少し乾燥させたものが「しらす干し」で水分が残っている状態です。
一方で、ちりめんじゃこはじっくりと干して乾燥させたものです。
でも、この定義は全国で同じではないので、注意が必要です。
【おいしいちりめんじゃこの選び方と保存方法】
ちりめんじゃこを選ぶときは、黄色に変色しすぎていないものや形がそろっているものを選びましょう。
ちりめんじゃこはしらすと比べると日持ちが長い食材です。
また、同じちりめんじゃこでも乾燥具合によって要冷蔵であったり、常温OKなものもあります。
湿気と温度に気を付けて、冷蔵保存か冷凍保存をしましょう。
冷蔵保存する場合はジッパー付きの保存袋に入れて、なるべく空気に触れないようにすることが大切です。
1週間以内には食べきりましょう。
ちりめんじゃこをより長期保存する場合は冷凍保存がおすすめです。
ジッパー付きの保存袋に小分けにして入れ、平らにしてから冷凍しましょう。
長期保存といっても、1か月以内には食べきるようにしてくださいね。
【大豆とじゃこの甘辛煮を作ってみよう】
<材料(2人分)> 調理時間:20分
大豆(水煮)・・50g
ちりめんじゃこ・・10g
片栗粉・・小さじ2
Aしょうゆ・・小さじ1・1/2
A砂糖・・小さじ1
Aみりん・・小さじ1
白いりごま・・適量
揚げ油・・適量
<作り方>
- 大豆の水煮は水気を切っておく。
- 大豆を袋に入れて、片栗粉をまぶす。
- 180℃に熱した揚げ油で(2)・ちりめんじゃこを色よく揚げる
- 鍋にAを入れて火にかけ、フツフツとしたら(3)を入れ、全体に絡める。
- 全体にごまをふる。
【大豆とじゃこの甘辛煮に含まれる栄養】
●大豆
大豆にはたんぱく質をはじめ、ビタミンB1やイソフラボンなど、あらゆる栄養素が含まれ、別名「畑の肉」とも呼ばれています。
たんぱく質は身体の筋肉や臓器を構成する栄養素です。
ホルモンや酵素の材料にもなるので、病気と戦う免疫抗体にもなります。
ビタミンB1は糖質分解しエネルギーに変えるのを助ける働きがあり、疲労回復効果が期待できます。イソフラボンには骨からカルシウムが溶けださないようにする働きがあり、骨粗しょう症の予防に効果があります。
●ちりめんじゃこ
ちりめんじゃこにはビタミンB1が豊富に含まれています。
ビタミンB1は糖の代謝に不可欠なビタミンです。
そのほか、カルシウムやビタミンDも含まれ、カルシウムは骨や歯を丈夫にする働きがあります。
ビタミンDは免疫機能を調整し、風邪予防に効果的です。
いかがでしたか?
不足しがちなカルシウムを補給できるメニューで、お弁当のおかずにもピッタリです。
皆さんもぜひ作ってみて下さいね。
Text by あお/食育インストラクター