懐かしの味!給食のチリコンカンを作ってみよう

給食で出ていたチリコンカン。
そのままおかずとして食べたり、パンに挟んでチリドックとして食べていませんでしたか?
今回はそんなチリコンカンについてのお話です。

【チリコンカンはどこの国の料理?】

チリコンカンは、メキシコ料理が由来とされるアメリカの郷土料理で、挽き肉・玉ねぎなどの野菜を炒め、豆・トマト・チリパウダーなどを加えて煮込んだ料理です。
アメリカ南部テキサス州の「州の料理」に選ばれるほど地域の人に親しまれています。
また、チリコンカンはスペイン語で、「唐辛子(チリ)と牛肉(カルネ)」を意味する「チリ・コン・カルネ」が語源といわれています。
地域や家庭によってレシピにはバリエーションがあり、牛挽き肉で作るのが一般的ですが、それ以外にも豚挽き肉や鶏肉なども用いられています。
アメリカ南部地域を中心に、一般家庭で作られている他、食堂やファーストフード店などでも提供されています。

【給食ならではの違い】

チリコンカンと聞いてパッと料理が思い浮かべられるのは、給食で登場していたからではないでしょうか?
本場ではスパイシーな味ですが、学校給食で提供されるチリコンカンは、調味料をソースやケチャップなどに変更し、豆も大豆に変更することで子どもでも食べやすいように工夫されています。
日本の学校給食にチリコンカンが出る地域は北海道から沖縄まで幅広い地域で提供されており、私が通っていた学校でも、揚げパンやカレーなどと並ぶ人気がありました。

【チリコンカンに含まれる栄養】

チリコンカンのメイン食材である肉と豆はたんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は身体の筋肉や臓器を構成する栄養素です。
ホルモンや酵素の材料にもなるので、病気と戦う免疫抗体にもなります。
トマトには、疲労回復を助けるビタミンC、E、クエン酸、ミネラルが含まれています。
クエン酸は肉のうまみを引き出してくれるので、肉料理と相性抜群です。
また、玉ねぎ・にんにくに含まれているアリシンは強い抗酸化作用のほか、スタミナ回復にも効果を発揮します。


【チリコンカンを作ってみよう】

<材料(2人分)> 調理時間:50分
豚挽き肉・・100g
にんにく(みじん切り)・・小さじ1/2
玉ねぎ・・1/2個
にんじん・・1/4本
サラダ油・・小さじ1
大豆の水煮(缶詰)・・100g
カットトマト缶・・100g
ローリエ・・1枚
Aウスターソース・・小さじ2
Aしょうゆ・・小さじ1/2
A酒・・大さじ2
Aチリパウダー・・小さじ1/4
Aトマトケチャップ・・大さじ2
A顆粒コンソメ・・小さじ1
塩・・・少々

<作り方>

  1. 大豆の水煮は水気を切っておく。玉ねぎ・にんじんはみじん切りにする。
  2. 鍋にサラダ油・にんにくを入れて弱火で熱し、香りが出たら豚挽き肉を中火で炒める。
  3. 白っぽくなってきたら、玉ねぎ・にんじん・大豆を加えて炒める。
  4. 玉ねぎがしんなりしたらトマト缶・ローリエ・Aを加えて混ぜ、弱火にしてときどき混ぜながら汁気が半分くらいになるまで煮る。
  5. ローリエを取り出し、塩で味を調える。

いかがでしたか?
チリコンカンはトルティーヤに包んだり、パンにはさんで食べたりとさまざまな食べ方で楽しめます。
懐かしい給食の味をぜひ作ってみて下さいね♪

Text by あお/食育インストラクター