アレンジ自在のお楽しみ給食メニュー、オレンジフレンチトーストとは?

給食レシピは時代ごとにさまざまな進化を遂げています。
今回は人気の給食メニューから、オレンジフレンチトーストについてご紹介いたします!

【爽やかにオレンジの香るお楽しみレシピ】

オレンジフレンチトーストが焼き上がるときには、ふんわりとオレンジの甘酸っぱい香りが漂うので、給食の時間が近くなると楽しみで待ちきれない!と思った記憶のある方もいるかもしれません。
一方、給食としては比較的新しいレシピなので(※このレシピを初めて提供した施設は不明ですが、2010年代に入って以降、少しずつ提供する学校・保育園が増えているようです)、保護者の方のなかにはまったく聞き覚えがないレシピだ、と思われる方も多いはずです。一般的なフレンチトーストは、卵液と牛乳・砂糖などを合わせた液にパンをつけ込んでから焼き上げて作りますが、オレンジフレンチトーストは、つけ込む液にオレンジジュースやマーマレードなどを加えています
オレンジフレンチトーストは、オレンジの酸味やほのかな苦みが加わることで味に奥行きが生まれ、満足感が得られることから、給食で提供する場合はつけ込み液から卵・もしくは牛乳を除いて作られることがあります。
これらの食品はアレルゲンになることも多いので、除去食の対応が可能なのは嬉しい点です。
これからも定番のお楽しみメニューとして、どんどん定着してくかもしれません。

今回はそんなオレンジフレンチトーストのレシピをご紹介します。
難しい調理工程がほとんどなく作れるので、家族で一緒におやつ作りなどをする時にもぴったりの一品ですよ!


【オレンジフレンチトースト】

<材料> 調理時間:20分(つけ込む時間は除く)
食パン(8枚切り)・・4枚
卵・・2個
オレンジジュース(果汁100%)・・200ml
砂糖・・大さじ2
バター・・小さじ2
粉糖・・お好みで

<作り方>

  1. 食パンは半分に切り、深めのバットに並べる。
  2. ボウルに卵を割りほぐし、砂糖を加えて混ぜる。
    オレンジジュースを混ぜながら加え、全体が均一になったら(1)に流し入れ、15~20分おく。
  3. フライパンに半量のバターを熱し、半量の(2)を並べて弱火で焼く。
    焼き色がついたら裏返し、両面に焼き色がついたら取り出す。
    フライパンの油をふき取り、同じように残りの半分も焼く。
  4. 器に盛り付け、お好みで粉糖を振る。

<ポイント>

  • お好みでつけ込み液に柑橘のマーマレードジャムを少量加えることで、より風味が増します。
  • バターをサラダ油に変更しても調理できます。
  • 卵抜きで作る場合は、卵を牛乳(80ml)に変更してください。
  • オーブン(200℃に予熱した状態で15分前後)で焼いて作ることもできます。
    その場合はバターを溶かしてつけ込み液に加えてください。

オレンジフレンチトーストは、たっぷりの季節のフルーツを添えておやつとしていただくのはもちろん、ベーコンやサラダ・スープなどと一緒に盛り付け、休日のブランチのプレートに仕上げるのもよいでしょう。
また、大人の方は粉糖の代わりにココアパウダーを振ったり、つけ込み液に少量のブランデーを加えると、味に奥行きが出るのでおすすめです。
自作するときのアレンジが自由自在なのも、このレシピの大きなメリットのひとつです。
作り方を覚えておくことで、多彩なアレンジが楽しめるのが魅力のオレンジフレンチトースト。
ぜひご自宅でも作ってみてくださいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター