緑黄色野菜の代表!ブロッコリー☆

鮮やかな緑色が料理の彩りになるブロッコリー。
お弁当やサラダなどさまざまなところで活躍しますよね。
今回はそんなブロッコリーのお話です。

【ブロッコリーってどんな野菜?カリフラワーとの違いは?】

ブロッコリーはケールから分化したものと考えられており、ブロッコリーが突然変異して白く変化したものがカリフラワーだといわれています。
どちらもアブラナ科に属する野菜でキャベツの仲間でもあります。
ブロッコリーとカリフラワーを包む葉をみると、キャベツと似ていますよね。
また、私たちが普段食べているのは、ブロッコリーもカリフラワーもつぶつぶとした部分と茎の部分です。
このつぶつぶは1つ1つが蕾です。そして、それらが集まったものを「花蕾(からい)」と呼んでいます。
野菜はカロテンの含有量によって緑黄色野菜と淡色野菜に分けられます。
それによると、ブロッコリーは緑黄色野菜、カリフラワーは淡色野菜にそれぞれ分類されます。
また、ブロッコリーとカリフラワーに含まれるビタミンCは、生だとブロッコリーの方が多く含まれていますが、加熱すると同じくらいの数値になり、カリフラワーは加熱しても、ビタミンCの損失が少ないというのが特徴です。
一方で、総合的な栄養価が高いのがブロッコリーです。
今では、カリフラワーよりもブロッコリーの方を目にする機会も多いですが、第二次世界大戦後、洋食文化の広まりとともに先に浸透したのはカリフラワーなんです。
しかし1980年以降、緑黄色野菜への認識が高まり、1980年半ばにはブロッコリーの生産量が初めてカリフラワーの生産量を上回りました。


【ブロッコリーの栄養】

ブロッコリーは栄養価の高い野菜です。
具体的にどのような栄養素が含まれているのか見ていきましょう。

●ビタミン
ブロッコリーにはさまざまなビタミンが含まれています。
その中でもビタミンCが豊富です。
ビタミンCはコラーゲンをつくるために欠かせない栄養素で、美肌効果や老化防止作用があります。
しかし、ビタミンCは熱に弱く、ブロッコリーを加熱しすぎてしまうと失われてしまうので、注意が必要です。
ほかにも、皮膚や粘膜を保護し、生活習慣病予防に効果的なβ-カロテン丈夫な骨を作り、血液凝固に関与するビタミンKなども含まれています。

●ミネラル
体内の余分な塩分や水分を体外に排出する働きのあるカリウムや血液中で酸素を運搬するヘモグロビンの構成成分であり、貧血を予防してくれる鉄、骨や歯の健康維持に欠かせない栄養素のカルシウムなども含まれています。

ちなみに、これらの栄養素はつぼみの部分よりも茎の方に含まれているので、ぜひ捨てずに食事にとり入れてみて下さいね。

【おいしいブロッコリーの選び方】

蕾がこんもりしていてかたくしまっており、緑色が濃いものを選びましょう。
茎はツヤがあり、みずみずしいものが良品です。
また、茎の部分に「す」が入っていないかも注意するポイントです。

 【ブロッコリースプラウトとは?】

ブロッコリースプラウトと聞くと名前は聞いたことがあっても、どういうものなのか知らない方もほとんどなのでは?
ブロッコリースプラウトとは、発芽してすぐのブロッコリーの幼い芽のことです。
スプラウトは食用になる新芽の総称で、アブラナ科の緑黄色野菜や豆類を中心に、欧米をはじめ、世界各地で栽培されてきました。
ほかにも、もやしやカイワレ大根、豆苗などもスプラウトにあたります。
ブロッコリーよりも栄養価が高く、健康に嬉しい効果がたくさんあります。
生のまま食べるのがおすすめです。
カイワレ大根のような辛みが無く食べやすいのでぜひ、食べてみて下さい。

いかがでしたか?
ブロッコリーについて知っていただけたと思います。
食卓でもおなじみのブロッコリー。
おいしくて栄養面も充実しているので、ぜひ積極的に食べて下さいね。

Text by あお/食育インストラクター