この時期、急な寒暖の差についていけず体調を崩しがちです。
だるさや疲れ、風邪というような病に襲われやすくなります。
人によってこのような時にドリンク剤やビタミン剤、総合風邪薬などを飲む機会が増えていきます。
でも薬などに頼らず体の中から不調をなくしていきたいですよね?
それには食生活を改め、規則正しい生活を送ることが大切です。
食生活の中には、食べることだけではなく飲むことも含まれています。
今回は飲むといっても薬ではなく、ふだんから気軽に飲用している、お茶の中でも特に体に嬉しい成分をたっぷりと含んだ紅茶を取り上げます。
みなさんは紅茶というとどんなものを思い浮かべますか?
ホットティー、アイスティーあるいは紅茶の種類そのものでしょうか?
実は紅茶にはホットやアイスや種類に限らず、体に嬉しい成分がたっぷり含まれています。
ではその成分はなにかというと、カフェイン、タンニン、テアニン、フッ素、アミノ酸、カリウム、カロテン、ビタミンB群になります。
この中から風邪に最強の嬉しい3つの成分を紹介します。
1.カフェイン
カフェインには、ご存知の通り眠りたくない時などにコーヒーなどでたくさん摂るという方もいると思います。
カフェインそのものは、紅茶には多く含まれていないため、飲むことで適度な量を摂取することが可能です。
その作用として興奮を高めるというよりは、体の毒素や老廃物を排出してくれる利尿作用、疲労回復作用、新陳代謝のアップ、血液循環促進といった体の回復だけではなく、気になる美肌づくりにもつながります。
2.タンニン
緑茶にも含まれるカテキンやワイン・葡萄などに含まれるポリフェノールをたっぷり含んだタンニンは味に渋みを感じさせたり、血糖値を抑え中性脂肪を分解する作用があります。
さらにタンニンの中のポリフェノールの一種が「紅茶フラボノイド」と呼ばれ、カテキン同様に細胞機能維持と酸化を防ぐ働きがあると言われています。
カテキンには消毒・殺菌作用が、タンニンにはウイルス抑制作用もあるため、紅茶を飲むことで風邪予防にもつながります。
また紅茶の出がらしでうがいをするのもオススメです。
3.テアニン
タンパク質の一つであるアミノ酸で紅茶の甘味・うま味を感じさせるテアニンには、気持ちを落ち着かせてリラックスさせる作用があります。
暖かい紅茶をゆっくり飲むことでより一層のリラックス作用を感じることができるでしょう。
この他、紅茶には、歯磨き粉などに含まれるフッ素は虫歯予防作用があります。
またカフェインと同じく利尿作用のあるカリウムや、皮膚や粘膜を整えるビタミンAに変換されるカロテンも含まれているので、至れり尽くせりという訳です。
香りよく、体の内側外側までしっかりとケアしてくれる紅茶をぜひゆっくりと堪能しましょう!
Text by あきこ/食育インストラクター