新年度が始まり、暖かな春の日差しを感じる今日この頃。
ところが、心地良いその日差し…私たちを脅かす強いパワーを秘めているのです!
今回は、春も要注意の「紫外線&日焼け」のお話です。
【“暑い=紫外線が強い”という訳じゃない!】
夏に紫外線が強いというのは言うまでもありませんが、実は暑いからという訳ではないのです!
紫外線量は、太陽光線が地面に当たる角度と雲の多さで決まります。
ちなみに、体で感じる暑さは赤外線によるものなので、紫外線とは無関係!
実際、標高の高い山は涼しいですが空気が薄く、より強い紫外線が届きます。
また、雪や砂は紫外線を強く反射するので、スキーや海水浴の時には日焼けをしやすくなります。
【ビタミンパワーで紫外線に打ち勝つ!】
野菜や果物に多く含まれるビタミンですが、これらのビタミンは相乗効果が期待できるので、一緒にとると良いでしょう!
●ビタミンA(潤いパワー)
人参やほうれん草などの緑黄色野菜に含有。
肌を丈夫にして、潤いを保ちます。
●ビタミンC(美白・ハリパワー)
じゃがいも、ブロッコリー、果物などに含有。
美肌の維持に欠かせないビタミンです。
コラーゲンの合成やメラニン色素の生成を予防し、白く美しい肌を保つために働きます。
●ビタミンE(血行促進パワー)
アーモンド、たらこ、ぶり、かぼちゃなどに含有。
老廃物の排出を高める抗酸化力の強いビタミンです。
“若返りのビタミン”とも言われています。
【日焼けを招く食材がある!?】
朝にフルーツを召し上がる方も多いと思いますが、紫外線が強い日にはちょっと注意が必要かもしれません…。
柑橘類(オレンジやグレープフルーツなど)や料理に風味を添える香味野菜(セロリ・しそ・三つ葉など)に含まれる「ソラレン」という成分は、直射日光に当たると紫外線に過敏に反応し、赤みや色素沈着など、肌にダメージを与えてしまう性質(光毒性)があります。
ソラレンは、摂取してから約2時間で全身に行き渡り、その後6~8時間は効果が持続すると言われています。
しかし、柑橘類には先程述べた、美肌作りには欠かせないビタミンCも多く含まれています…。
なので、食べる時間帯を工夫し、朝の外出前や野外スポーツの前など、紫外線を浴びる可能性がある時には、ソラレンを含むものは控えましょう。
曇りの日でも雲が薄い場合、80%以上が通過すると言われる紫外線。
化粧品などの外側からのケアだけでなく、内側からのケアもとり入れて紫外線を防ぎ、健康的な美肌をGETしましょう!
Text by ろい/食育インストラクター