今回のテーマは「ローズヒップティー」。
鮮やかな赤い色味とさわやかな酸味の際立つ味から、女性に人気の高いお茶の一種です。
見た目の美しさはもちろん、美容効果も高いと言われるこのローズヒップティーに注目してみます。
【そもそもローズヒップってなに?】
「ローズの名前がついているからバラの香りがすると思ったのに…」と思われる方もいらっしゃるかもしれないので簡単に説明すると、ローズヒップとはバラの実のことを指します。
そのため、バラの花の香りはしないのが普通です。
ちなみに、ハーブティーとして販売されるローズヒップはイヌバラ(野ばら)の実が大半を占めます。
比較的病虫害に強い品種ですので、他のハーブと一緒に栽培して、自宅でオリジナルブレンドのハーブティーを淹れて楽しんでいるという方もいらっしゃるようです。
【女性に嬉しい理由】
このローズヒップはビタミンCの含有量が非常に高いことで知られています。
ビタミンCは美肌のビタミンとよばれるほど美容に欠かせない栄養素で、シミやそばかすを予防したり、コラーゲンの生成を助ける作用があります。
ローズヒップにはビタミンCの酸化や加熱による破壊を防ぐビタミンP(バイオフラボノイド)が含まれているので、加熱しても吸収効率が良いという利点があります。
このため、お肌の調子が気になる方にはピッタリの果物といえます。
ですが、ローズヒップティーとして頂く場合、市販のものではビタミンCの含有量が低くなっている可能性があるので注意が必要です。
実は、ローズヒップだけでお茶を淹れた場合は酸味が立ちすぎてしまうため、飲みやすさを考慮して他の茶葉やハーブなどとブレンドされることが多いのです。
どのような配分でブレンドされているのかはそれぞれの製造会社によるため、思っていたよりもビタミンCが摂れていないということもあり得るのです。
「ローズヒップティーを飲んでいるからビタミンCは大丈夫!」とは考えずに、あくまでも日々の栄養摂取のサポート役ぐらいの気持ちで長く付き合っていくのが良い方法と言えるでしょう。
ローズヒップティーの酸味や色合いはティーパンチやカクテルにも良く合い、華やかな見た目のドリンクが欲しい時にはピッタリです。
いろいろな飲み方を試してみるのもおススメですよ!
Text by はむこ/食育インストラクター