雨の日が多い梅雨の時期。なんとなくヤル気が起きない、なんだか調子がすぐれない…。なんてことありませんか?そんな「だるさ」を乗り切るためのポイントを紹介します!
【キブンが優れないワケ】
梅雨全線により気圧が下がり、血管やリンパの流れが生む圧力も低下するため、血行不良を起こし、体調が優れなくなってしまいます。
また、副交感神経が優位になってしまうので、カラダがお休みモードになってしまい、だるさを感じやすくなります。
雨が多く、湿度が高くなるのも、不快なキブンになってしまうワケでもあります。
【心のバランスを整えるホルモン「セロトニン」を増やそう】
「セロトニン」とは、ノルアドレナリンやドーパミンと並んで、体内で特に重要な役割を果たしている、三大神経伝達物質のひとつです。
セロトニンは人間の精神面に大きな影響を与え、心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
この「セロトニン」を増やすことで、梅雨の「だるさ」を吹き飛ばしましょう!
【ポイント1 太陽の光を浴びよう】
セロトニンは太陽光に反応して分泌されます。晴れ間は少ない時期ですが、曇りの日でも外に出て散歩するだけでも効果があります。体内時計をリセットさせて、生活リズムを整えましょう。
【ポイント2 リズミカルな全身運動や呼吸、咀嚼運動が大切】
セロトニンは運動機能に関与し、咀嚼(そしゃく)、呼吸、歩行といった反復運動をスムーズに行うように働くため、一定のリズムをきざむ運動をすることが効果的とされます。
例えば、ジョギング、サイクリング、スクワット、階段の上り下りでも効果があります。
日々の生活に取り入れ、気長に続けられるよう、無理せず、背負い込まずに、前向きな気持ちで取り組みましょう。
【ポイント3 トリプトファンを摂取しよう】
トリプトファンには、脳に運ばれるとセロトニンを生成する働きがあるため、トリプトファンを多く含む食品を摂取するとよいでしょう。
トリプトファンは人の体内では作り出すことができないため、食事で摂取する必要があります。
トリプトファンはたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のひとつで、牛乳・チーズなどの乳製品、豆腐・納豆などの大豆製品、カツオ・マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類、白米などの穀類にも含まれています。
また、セロトニンはトリプトファンだけでなく、ビタミンB6やマグネシウム、ナイアシンからも合成されます。
さまざまな食品が、セロトニンにかかわっていることがわかりますね!
以上をみてみると、「規則正しい生活」、「適度な運動」、「バランスの良い食事」、の大切さが分かると思います。
日々の積み重ねが、わたしたちのカラダを作ります。
すべて完璧にこなすことは大変なこととは思いますが、心がけた生活をコツコツ積み重ねていくことで、ココロもカラダも気持ちがよい、安定した暮らしを過ごしていきましょう!
Text by ナナちゃん/食育インストラクター
Photo by Edd Prince