南国フルーツといえば…、スーパーで一年中売られているフルーツといえば…。
わかりましたか??そう「パイナップル」です。
酸味と甘さのバランスがよく、生食のほか、ジュースやケーキ、サラダ、缶詰などさまざまな形で広く食べられていますよね。
パイナップルはおいしいだけでなく夏バテ予防も期待できるのです!
今回はそんなパイナップルの魅力をご紹介します。
まずは、誰もが一度は気になったことはある!?名前について…
【「パイナップル」「パインアップル」違いは??】
「パイナップル」「パインアップル」とそれぞれ表記されているのをみたことがあると思います。
違いはあるのでしょうか?
結論から言うと…同じものです。
その秘密は名前の由来にありました。
パイナップルは英語で「pineapple」と書き、「pine」とは松、「apple」はりんごという意味です。
松ぼっくりのような形とりんごのような酸味のある甘さから、この2つの言葉が組み合わせられました。
つまり、pineapple(パインアップル)と名づけられ、その後「パイナップル」と呼ばれるようになったそうです。
【パイナップルの歴史】
1000年以上前から、ブラジル、アルゼンチン北部、パラナ川とパラグアイにまたがる地域で栽培されていました。
15世紀末にコロンブスが西インド諸島を探検した時に発見して世界に広まり、日本へは1845年にオランダ船によってもたらされたそうです。
【ほとんどが輸入!?】
現在流通しているパイナップルの大半はフィリピンからの輸入品ですが、国内でも沖縄本島や石垣島で栽培されています。
ちなみに、8月1日はパインの日!
1990年沖縄で消費促進のために、8月1日を「8(ぱ)1(い)ん」という語呂合わせから「パインの日」に制定されました。
そのほかにも、別の団体では「8(ぱ)1(い)7(な)っぷる」という語呂合わせから8月17日を「パイナップルの日」と制定しています。
【夏バテ予防だけじゃない!?美肌も!!気になる栄養価♪】
パイナップルは一年中売られていますが、実は6~8月の今が旬の果物です!!
旬のパイナップルには、高い栄養価があります♪
☆クエン酸
酸味のもとで、体にたまった疲労物質である乳酸を分解して、疲労回復効果が期待できます。
夏は暑さで疲れが身体にたまりやすいので、こまめに摂るようにするとよいでしょう。
☆ビタミンC
ストレスに対する抵抗力を高めます。
夏は特に暑さによるストレスでビタミンCは消費されやすくなります。
日ごろ、ストレスにさらされやすい環境で生活している方はしっかり摂ってくださいね。
また、美肌ビタミンの代表格でもあります。
コラーゲンの生成に必要不可欠なビタミンで、シミのもとであるメラニン色素の生成を防いでくれます。
紫外線の強い夏にはぜひ積極的に摂りたいですね♪
そのほか免疫力を高め、風邪を予防し、回復を早めます。
さらに、鉄の吸収を高める働きがあるため、小松菜やほうれん草と一緒にミキサーにかけてジュースにするとgood!
☆ビタミンB1
果物の中でも比較的多く含まれており、炭水化物をエネルギーに変えるのに欠かせないビタミン。
水に溶けやすいため、汗をかくことの多い夏場は消費する量も多くなり不足がちになります。
夏は特に喉ごしのよい麺類や清涼飲料水などを摂りすぎてしまうので注意してください。
また、ビタミンB1は体内のアルコールを分解する働きがあるため、お酒を飲む方は消費量も多くなります。
ぜひ積極的にビタミンB1の多い食材を摂ってくださいね。
☆マンガン
ミネラルの一種で、骨や関節を強化する働きがあり、骨粗しょう症の予防に有効です。
気持ちを穏やかにする効果も!
☆食物繊維
腸の働きを活発にして便通を促し、便秘改善が期待できます。
そのほか、脂質、糖質、たんぱく質の代謝を助けるビタミンB2やパントテン酸なども含まれています。
【舌がヒリヒリ!パイナップル特有の酵素、ブロメライン!】
パイナップルを食べているときに、舌がヒリヒリと痛くなった経験はありませんか?
「体に合わないのかな?」とアレルギーを疑ってしまいがちですが、実はパイン特有の酵素“ブロメライン”が関係しています!
<ブロメラインとは?>
パイナップル特有のたんぱく質分解酵素で、肉や魚などと一緒に調理すれば、たんぱく質の分解が促進され、胃腸の働きを助けてくれます。
また、腸内の老廃物を分解して腸内環境を整える働きもあり、食物繊維との相乗効果で整腸作用も期待できます。
ただし、ブロメラインは、熱に弱いので調理の際は手早く済ませましょう。
缶詰のものは加熱処理してあり、残念ですがこの効果は得られません。
また、酢にも弱いのでご注意ください。
※パイナップルの痛みに関しては、ブロメラインが原因と考えられることが多いとされています。
しかし唇や喉のかゆみやイガイガするなどの不快感を感じた場合はアレルギーの可能性があるので、食べるのを控えましょう。
甘くておいしいパイナップルですが、体を冷やす作用もあるため、食べ過ぎには注意して暑い夏を乗り切りましょう♪
Text by くまこ/食育インストラクター