メキシコが原産の南国フルーツ、パパイヤ。
今回は、女性に嬉しい栄養たっぷりのパパイヤについてのお話しです。
【パパイヤにはどんな栄養があるの?】
パパイヤにはβ-カロテン、ビタミンC、食物繊維などが含まれています。
<β-カロテン>
- 皮膚や粘膜を正常に保ち、肌の再生(ターンオーバー)を活発にして美しい肌を作る
- 外部からのウイルスや病原菌の侵入を防ぐ
β-カロテンは、100gあたり480μg含まれています。
パパイヤ1個は約500g(可食部は約325g)なので、成人女性の場合、1/2個食べれば1日の摂取推奨量(約700μg)を摂る事が出来ます。
β-カロテンは赤や黄の色素成分なので、色の黄色い完熟果の方が青い未熟果よりも多く含まれています。
<ビタミンC>
- 肌のシミやそばかす、くすみの原因であるメラニン色素を減らす
- コラーゲンの合成をスムーズにして、肌や骨を丈夫にする
β-カロテン同様、美肌作りには欠かせないビタミンです。
ビタミンCは100gあたり50mg含まれています。
成人男性・女性共に、1/2個食べれば1日の摂取推奨量(100mg)の半分を摂る事が出来ます!
<食物繊維>
- スムーズな排便が促され、便秘解消効果が期待出来る
- 腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善する
食物繊維は100gあたり2.2g含まれています。
また、パパイヤはカロリーが低い(100gあたり38kcal)ので、健康的なダイエットに適している食材です。
サラダや炒め物などに使われる事の多い未熟果の青パパイヤには、たんぱく質分解酵素の“パパイン”が含まれています。
パパインは消化を促す働きがあり、胃もたれや胸やけの予防・改善に役立ちます。
また、消毒作用があることから、化粧品や洗顔料などにも用いられています。
【効果的な食材の組み合わせ】
カットしてそのまま食べても十分美味しいパパイヤですが、食べ方次第で豊富な栄養をさらに効率良く摂ることが出来ますよ。
●パパイヤ(β-カロテン、ビタミンC)+アボカドやナッツ類(ビタミンE)で抗酸化力アップ!
抗酸化作用のあるビタミンといえば、β-カロテン(体内でビタミンAに変わる)とビタミンC、ビタミンEが代表的です。
これらのビタミンは、一緒に摂ると相乗効果で抗酸化力が高まり、風邪や肌荒れの予防に役立ちます。
パパイヤはβ-カロテンとビタミンCが豊富なので、ビタミンEを含む食品を組み合わせるのがおススメ。
ビタミンEは、ナッツ類やオリーブ油、アボカドなどに多く含まれています。
パパイヤとアボカドを合わせてフルーツサラダにするなどして、ビタミンEをプラスしましょう!
●パパイヤ(ビタミンC)+ヨーグルト(たんぱく質)+きなこ(鉄)で貧血予防!
ビタミンCには鉄の吸収を高める働きがあるので、パパイヤのビタミンCと鉄分豊富な食品を組み合わせてみましょう。
その他に鉄分の代謝を促進するたんぱく質を加えると、不足しがちな鉄をさらに効率良く摂る事が出来ます。
食べやすく切ったパパイヤに、良質のたんぱく質を含むヨーグルトを加え、鉄分豊富なきな粉をかければ、美味しく食べられる上に貧血予防が出来ます!
●油脂と一緒に摂って吸収アップ!
パパイヤに豊富なβ-カロテンは油に溶ける性質があるので、油脂類と一緒に摂ると、効率良く体内に吸収されます。
パパイヤを薄く切ってグリーンサラダに加え、植物油を使ったドレッシングをかけたり、相性の良い生ハムやスモークサーモンを巻いて一緒に食べるのもおすすめです。
美容や健康に嬉しい効果が期待出来るパパイヤ。
夏の強い紫外線と日々戦っている肌を、パパイヤを食べて労わってあげましょう。
Text by ろい/食育インストラクター