色々な種類の乳酸菌を使ったヨーグルトや乳酸菌飲料などが出回り、昨年は乳酸菌チョコも登場するなど、最近よく見かけたり、耳にする「乳酸菌」。
どの様なものかご存知ですか?
【乳酸菌とはどんなものなの?】
乳酸菌とは、ブドウ糖などの糖類を利用して50%以上の乳酸を作りだすものと定義付けられており、その数は数百~数千種類とも言われています。
自然界に広く存在し、人間の体内にも乳酸菌が住んでいます。
乳酸菌は腸内を酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑えるだけでなく、腸の働きを活性化させて便秘の予防や、免疫力を高めて花粉症などのアレルギーを抑制する効果も期待できます。
乳酸菌を多く含む食品は、ヨーグルトやチーズ、乳酸菌飲料などの乳を乳酸菌で発酵したもののほか、漬物や味噌、しょうゆなどにも含まれています。
【最近よく見かける乳酸菌の種類とその特徴】
スーパーやコンビニなどでよく売られているヨーグルトに使われている乳酸菌とその効能をいくつかご紹介します。
①LG21
本来胃酸などに弱い乳酸菌ですが、このLG21乳酸菌は胃酸に強いのが特徴です。
そのため、生きたまま乳酸菌が腸内に運ばれ、胃潰瘍や胃炎などの原因であるピロリ菌を減らす働きをしてくれます。
②R-1
免疫機能を活性化する多糖体を多く作ることが出来る乳酸菌です。
腸内環境を整えながら免疫力をアップし、インフルエンザや風邪予防に効果が期待できます。
③BE80
ビフィズス菌の一種で生きたまま腸に届く乳酸菌と言われています。
便の腸管通過時間を早める働きがあり、便秘改善に働きます。
④LB81
腸には防御機能として外敵からの攻撃を防ぐ腸管バリアと呼ばれる層があります。
このLB81乳酸菌はバリア機能を高めてくれる重要な物質「抗菌ペプチド」を増やしてくれるため、腸内のアンチエイジングに働きます。
今日お話ししたのはほんのわずか。
ヨーグルトのパッケージにその効能が記載されているので、自分にあったものを探すのも楽しいですね!
【話題の乳酸キャベツを作ってみました!】
昨年からテレビや書籍などで話題になっている「乳酸キャベツ」。
材料も少なく、とても簡単に出来るのでさっそく作ってみました。
<材料>
キャベツ・・1/2個(約500g)
塩・・小さじ2
きび砂糖・・小さじ1/2
<作り方>
- キャベツを千切りにする。
(なるべく細かい方かよいので、スライサーやピーラーでカットするのがおすすめです。) - チャック付きの袋に半量のキャベツと半量の塩を加え、水分を出すようによくもみ込む。
- しんなりしてきたら残りのキャベツと塩、きび砂糖を加え、さらによくもむ。
- しっかりと空気を抜いて重石をのせ、冷暗所で1~2日おく。
- 味をみて程よい酸味を感じたら煮沸消毒した瓶に移し、冷蔵庫に入れる。
作ってから2~3週間は冷蔵庫で保存できますが、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
そのまま食べるのはもちろん、スープにしたり、パンにのせてチーズをかけてトースターで焼いてもおいしく頂けます。
食べ物で体内に摂り入れた乳酸菌は数日で体外に排出されてしまいます。
自分にあった食材で継続して乳酸菌を摂取し、腸内環境を整えましょう!!
Text by まち/食育インストラクター