餃子やニラ玉など中国料理には欠かせない「ニラ」。
滋養強壮効果が高く、昔から漢方薬としても知られていますが、どのような効果があるのでしょうか?
【ニラの栄養と効能】
ニラには、にんにくやねぎにも含まれる「アリシン」という香り成分が入っています。
この「アリシン」は、根元の方に多く、豚肉やレバーなどに含まれるビタミンB1の吸収を高め、糖の代謝を促進する効果があり、疲労回復に役立ちます。
また、血液の流れを良くし、血栓の予防や新陳代謝を活発にし、さらには食欲増進効果も期待できるので、風邪の予防につながります。
葉の緑の部分には抗酸化作用のあるβカロテンが多く含まれており、体内でビタミンAに変わるので、皮膚や粘膜の健康維持を助ける効果が期待できます。
βカロテンは油と一緒に摂ると吸収が良くなるので、豚肉やレバーと一緒に油で炒めると良いでしょう。
【ニラの種類】
通常スーパーで売られている青い「ニラ」の他に「黄ニラ」と「花ニラ」の2種類あります。
見た目はそれぞれ違いますが、実は3種類とも元は同じものなのです。
まず「黄ニラ」は、通常のニラを日光遮断し、軟白栽培したものになります。
香りも食感も柔らかく、見た目も美しいのが特徴です。
次に「花ニラ」は、花茎と若いつぼみがついたもので、マイルドな香りで甘みがあるのが特徴です。
花ニラは中国料理の食材としてよく使われています。
料理に合わせて3種を使い分けると良いでしょう。
【おすすめ!ニラを使った簡単料理!】
ニラは香りが強くて苦手!という方もいらっしゃいますが、そんな方でも美味しく食べる事の出来る料理をご紹介します。
私が家でよく作るのは「ニラチヂミ」です!
チヂミにすることでニラが蒸されて甘くなるので、とても食べやすいですよ!
*材料*(25cm位のフライパン1枚分)
ニラ・・1束
卵・・1個
出汁・・1/2カップ
塩・・少々
小麦粉・・1カップ
片栗粉・・大さじ2
ごま油・・適量
≪タレ≫
焼き肉のタレ(辛口)、酢・・各適量
*作り方*
- にらは3cm位にざく切りにし、小麦粉(分量外)を薄くまぶしておく。
- ボウルに卵・出汁・塩を混ぜ合わせ、小麦粉・片栗粉を加えてよく混ぜる。
- (2)に(1)を入れて混ぜ、多めのごま油を熱したフライパンに広げて両面カリカリに焼く。
- 合わせたタレをつけて頂く。
この中にチーズを入れたり、肉や魚介を混ぜ込んだりと、色々アレンジが効くので、パーティーなどの時にも向いていますよ!
ニラを食べて風邪を吹き飛ばしましょう!!
Text by りな/食育インストラクター