新年度が始まって1ヶ月。
新入生や新社会人だけでなく、クラス替えや部署移動、転勤などで環境が変わった人も多いことでしょう。
最初は、新たな気持ちで気が張っていたり、やる気に満ち溢れていますが、知らずしらずのうちに蓄積されていた心身の疲れや、新しい環境、人間関係などでストレスが溜まり、やる気が出ない、ふさぎ込んでしまうなどの状態になることを五月病といいます。
五月病は気持ちの問題だけと思われがちですが、ストレスを解消すること、ストレスを溜めない生活をすることで防ぐことができます。
【睡眠をしっかり取ろう】
疲れを取るには、睡眠が欠かせません。
理想的な睡眠時間は、6時間半~8時間といわれていますが、長時間寝ることが難しい方もいるでしょう。
そこで気をつけたいのが“睡眠の質”。
たくさん寝れば良いのではなく、リラックスして眠りにつくことでさらに疲労回復に繋がります。
例えば、お風呂に浸かることでリラックス効果を得ることができ、出てから1時間ほどすると体温が下がって眠りにつきやすくなります。
また、現代人が就寝前にやってしまいがちなのが、携帯電話やスマートフォンでのチェックです。
テレビやパソコンも同じですが、たくさんの情報を取り込むだけでなく、画面の光による刺激によって興奮状態となり、寝つきが悪くなる原因になります。
就寝前は、何もしないで、眠れなくても寝る準備のために、“ぼんやりする時間”をつくると良いでしょう。
【好きなことをして気分転換】
ストレスを溜め込むことで脳の機能障害を起こし、うつ病などを招いてしまいます。
好きな音楽や映画、スポーツなど、自分なりの気分転換法を知っておくと良いでしょう。
趣味に没頭することもストレス解消のカギとなります。
無趣味なんて方もいらっしゃいますが、日光を浴びるだけでも気分転換に繋がります。
天気の良い日に散歩をしたり、公園のベンチでぼーっとしてみるのも良いかもしれません。
【栄養バランスを考えた食事を摂ろう】
ストレスは、環境や人間関係から来るものもありますが、栄養不足からくる肉体的なストレスもあります。
エネルギーの素となるご飯やパン、体の素となる肉、魚だけでなく、体の機能を高めるビタミンやミネラルも一緒にバランスよく摂ることが大切です。
例えば、豚肉や大豆に含まれるビタミンB1は、疲労回復に働き、イライラの解消に繋がります。
レモンなどのかんきつ類やキウイフルーツ、キャベツやピーマンに含まれるビタミンCは、ストレスを感じると失われます。
健康な体を維持するためにも必要なビタミンなので、毎日意識して取るようにしましょう。
骨や歯につながりが深いカルシムやマグネシウムは、神経の働きにも関わっています。
不足すると神経が興奮してイライラの原因になるので、カルシウムが豊富な牛乳などの乳製品や小松菜、マグネシウムが豊富なアサリやほうれん草、バナナを取ると良いでしょう。
他の栄養素ももちろん大切なので、バランスの良い食事を心がけてくださいね。
Text by ざわちゃん/食育インストラクター