これでぐっすり!寝る前にホットミルクを飲もう☆

これでぐっすり!寝る前にホットミルクを飲もう☆

不規則な生活やストレスなどが原因で、眠りが浅く途中で起きてしまう、ぐっすり眠る事が出来ていないと感じる時はありませんか?
昔から『寝る前にホットミルクを飲むのが良い』なんてよく耳にしますが、それはどうしてなのでしょうか?
今回は質の良い睡眠へと導いてくれる、“ホットミルク”の秘密に迫ります!

【何が含まれているの?】
ホットミルクに含まれる「カルシウム」や「ビタミンB12」、「トリプトファン」は快眠に有効な成分とされています。
●カルシウム
カルシウムはイライラに効く…これは有名ですね☆これは興奮している時に優位に立つ交感神経の働きを抑え、興奮やストレスを鎮めるリラックス効果があるからです。
リラックスすることで自然な眠気が促され、スムーズに眠りにつくことが出来ます。
●ビタミンB12
自律神経のバランスを整える働きがあります。不規則な生活などで自律神経が乱れ、昼夜逆転の生活リズムになっている時に必要な成分です。
●トリプトファン
人間の体内で作り出すことが出来ない、必須アミノ酸の1種です。
トリプトファンは主に食品のタンパク質に含まれていて、体内に入って脳に運ばれた後、「セロトニン」に変化します。
そして、夜になるとセロトニンは「睡眠ホルモン」である「メラトニン」に変わり、眠りをサポートします。

【飲むことで得られる効果】
(1)深部体温の調節で眠りへと誘う
ホットミルクは胃腸などの体内に届き、体の内部を温めてくれます。
深部体温の上昇の後、徐々に体温が下がっていきます。
人は体温が下がる時に眠気が生じるため、就寝前にホットミルクを飲むと、眠気を促すことが出来ます。
また、メラトニンには深部体温を下げる働きがあり、その分泌は一般的には夜9時頃から始まり、夜11時頃には眠気を感じるレベルにまで高まるとされています。
(2)プラシーボ効果で効果を狙う
プラシーボ効果とは偽薬効果とも呼ばれ、「偽薬であっても、症状が改善されると信じこんで飲むと実際に何らかの改善が見られること」です。
ホットミルクには実際に睡眠に効果的とされていますが、就寝前に飲む習慣をつけることで、「ホットミルクを飲めばストンと眠れる」と考えるようになり、より睡眠に対する効果を発揮することが出来ます。
自己暗示も大切ということですね☆(^o^)
(3)胃に優しく、空腹感を満たしてくれる
ホットミルクは胃に負担が少なく、空腹感を緩和します。
空腹感があってなかなか寝付けない…、そんな時にも1杯のホットミルクはおすすめです☆
その他にも、胃腸が温まることで寝つきが良くなるという相乗効果が得られます

【ホットミルクを飲む上でのポイント☆】
●人肌程度に温めよう
冷えた牛乳では、胃や脳を刺激して眠気を飛ばしてしまう可能性があります。
また熱すぎても刺激を与えることになるので、逆効果です…(+o+)
その為、電子レンジ等で人肌程度に温めて飲むことでホットミルクの睡眠に対する効果をより得ることができます。
牛乳を飲む時には、人肌程度の温度になるまで加熱しましょう。
●寝る1時間位前に飲もう
飲んでから体温が下がるまで大体30分?1時間程なので、就寝の1時間前までに飲むのが一番効果が体感できる様です。またホットミルクの優しく落ち着いたイメージがプラシーボ効果となって、実際に身体をリラックスさせる働きがあるようです。
●睡眠に効果的な成分を一緒に摂ってさらに効果を高めよう
さらにここに少し砂糖を入れると睡眠効果がある物質のセロトニン分泌効果を増やすことになるので、さらに効果的です。

  • 砂糖→セロトニンの分泌が促進される
  • バナナ→トリプトファンを含む
  • カモミール→リラックス効果がある

睡眠に対してより高い効果が欲しいという方は、是非これらを混ぜて飲んでみて下さい。
注意しておきたいのはホットミルクが睡眠に役立つとはいえ牛乳は動物性脂肪であるという事。
基礎代謝の少ない睡眠中に脂肪細胞とならない為にもコップ1杯程に留めておくと良いでしょう☆

Text by ろい/食育インストラクター