気温が高いわけじゃないし、緊張しているわけでもないけれど、なんだか身体が熱っぽい。
でも熱を測ってみても至って平熱…他に身体の不調を感じない時はなんだか不気味にも思えるのが「ほてり」。
意外とこれに悩まされている人も多いのだそうです。
今回はそんな「ほてり」のお話です。
【原因は千差万別?】
ほてりが起こる原因自体、様々な理由があるためにこれといった判断がしにくいものです。
原因の多数を占めるのが日焼け・風邪・インフルエンザ・更年期障害などですが、このほかにも内臓の疾患を原因として起こる場合もあるため、ただ体が熱いだけと思っていたら重大な疾患の前触れだったなんて可能性もあり得ます。
長く続くようなら一度は病院で診てもらうことも必要ですね。
こうした特別な疾患でもないのに体がほてる場合は、血行不良による場合や、自律神経の乱れから血管が拡張した状態が続くことを原因とするものが多いようです。
【食生活とほてりの関係とは…?】
自律神経の乱れを原因とする場合は、ほてりと食事が無関係とは言い切れません。
それというのも、不規則な食事時間や偏った栄養は自律神経を乱す原因になる可能性が示唆されているからです。
多忙な方は決まった時間に食事をするのも難しいと思いますが、夜眠る直前(就寝2時間前以降)の食事はできるだけ控えるようにした方がいいでしょう。
就寝前の食事に慣れてしまっていると、空腹だと眠れない!とストレスを感じる場合もあるので、いきなり止めようとするよりは、消化に時間のかかる固形物ではなく温めた牛乳などで代用すると、消化器への負担も少なく済みます。
また、外食ばかりの食生活は総じて脂質や塩分が高く、ビタミンやミネラルは不足気味になりやすいので、血行不良を招く要因にもなりかねません。
ですが、だからといってすぐに自炊に切り替えられるかというと、そう簡単にはいきませんよね?
ですので、外食や総菜で食事を済ませる時は、できるだけ緑黄色野菜を多く摂れるメニューを選ぶようにするのがおススメです。
また、朝食は食べない、もしくは簡単なシリアルだけで済ませてしまう方は、調理の必要のない生のフルーツを加えるだけでも、少なくなりがちなビタミンの補給に役立ちますよ。
今回は自律神経の乱れという点に絞ってお伝えしました。
重ねてお伝えしますが、原因となる要素が多岐にわたるのがほてりです。
それだけならともかく、他の症状もあるという場合は、なにかしらの疾病を疑うことも必要になってきます。
生活習慣に注意しつつ、ご自分の体調を確認することを忘れないようにして頂きたいです。
Text by はむこ/食育インストラクター