頭痛持ちは辛いもので、痛む部位や痛みの程度には個人差がありますが、いずれにしても集中力を欠いてしまうので勉強も仕事も手に付かない…
なんてことも往々にしてあるようです。
今回はそんな頭痛と食べ物についてのお話です。
【食べ物が原因となる頭痛がある??】
頭痛といっても、それが片頭痛や風邪の発熱によるものもあれば、命の危険を伴う病気の前触れの可能性もあるなど、かなり幅広い原因がある症状です。
その中でも食べ物や食生活が原因となり得るものをいくつか挙げると…
●低血糖
脳にとって唯一の栄養源であるブドウ糖が足りなくなると、頭痛が起こる可能性があります。
特にダイエットを始めてから頭がぼんやりしたり、頭痛の症状が現れ始めたという方は、糖質を制限し過ぎているのかもしれません。
一度食事内容をよく見直してみることをおすすめします。
●貧血
貧血によって脳への酸素供給が少なくなり、頭痛が起こる場合があります。
なにを原因とする貧血なのかによりますが、食生活の乱れから鉄欠乏性貧血になっている場合は、食事を改善することで頭痛も治まるかもしれません。
特にお菓子などを食事代わりにしている方は要注意です。
●ホルモンバランスの乱れ
女性に多い原因ですが、男性も決して無関係とは言い切れません。
ストレスはもちろん、偏った食生活を続けることでホルモン分泌のバランスが崩れ、体全体が不調になることも珍しくはありません。
そんな症状の1つとして頭痛が現れている可能性があります。
これらの頭痛は、いずれも食事のバランスが崩れてしまっていることが原因に考えられます(厳密にはそれだけではありませんが)。
1日3回の食事を、主食・主菜・副菜とバランスよく食べることを心掛けてみてはいかがでしょうか。
【頭痛に効く(かもしれない)食べ物】
「今まさに頭が痛くて辛い!」という時に食べると即座に痛みが治まる…そんな夢のような食べ物は残念ながらありませんが、意識して摂ることで、その辛さが和らぐ(かもしれない)食べ物をいくつかご紹介します。
●玄米
炭水化物(糖質)補給はもちろん、白米に比べて神経系の正常な伝達を助けるビタミンB群、抗ストレスに役立つマグネシウムが多いという特徴があり、ストレスが原因となる頭痛には効果が期待できます。
玄米に慣れていない方は白米に少し混ぜて炊き、徐々に量を増やしていくと違和感を感じにくくなります。
●あさり・しじみ
どちらも鉄、そして造血ビタミンという別称もあるビタミンB12が豊富なため、貧血予防に効果的な食材です。
ビタミンB12は水に溶ける性質があるため、汁物にして具だけでなく汁を頂くと効率良く摂ることができます。
●ミント
ミントの香気成分であるメントールには自律神経に作用し、痛みを和らげたり気分を落ち着けてくれる効果があります。
「ミントをそのまま食べるのはちょっと…」という方はミント味のガムでも代用できますよ。
栄養と頭痛は意外にも関わりのある問題なんですね。
ただし、頭痛は重篤な病気の前触れの可能性もある症状です。
痛みが酷いと感じたらすぐに病院で診てもらうようにして下さい。
Text by はむこ/食育インストラクター