寒さが厳しくなってきましたね。
暖かい服装で寒さに備えることも大切ですが、体の芯から温まって体温を上げることも大切です。
そこで今回は、体を温めてくれる“しょうが”をご紹介します。
【しょうがで温まるポイント】
しょうがには、ジンゲロールとショウガオールという成分が含まれています。
“ジンゲロール”は体の熱を末端に運ぶ働き、“ショウガオール”は熱をつくる働きがあります。
体温を上げるならショウガオールをたくさん摂りたいですよね?
しかし、生のしょうがには、ジンゲロールが豊富に含まれていてショウガオールは少量。
体を温めるパワーはなかなか発揮されませんが、しょうがは加熱することでジンゲロールがショウガオールに変わります。
その為、体を温めるなら薬味などで使うよりも加熱してから食べた方がおすすめです。
【血液の流れを整えるとさらに有効】
ジンゲロールに体の熱を末端に運ぶ働きがあることはご説明しましたが、そのためには血液の流れがスムーズであることがポイントです。
サラサラとした血液は手足の先まで必要な栄養素を運んでくれますが、血流が悪いと末端までたどり着くことができません。
そこで、血液の流れを整えて体を温めるには、しょうがと一緒に抗酸化作用のあるポリフェノールを摂ると良いでしょう。
ポリフェノールは血液をサラサラにしてくれるだけでなく、しなやかな血管を作るのでさらに血液の流れを促します。
しょうがをたっぷり使ったスープや炒め物を毎日摂ることが理想ですが、しょうがの風味が強すぎて飽きてしまっては困ります。
毎日少しずつ取り入れてぽかぽかの温かい体で冬を乗り切りましょう。
Text by ざわちゃん/食育インストラクター