これから年始にかけてはいろいろとイベントごとが盛りだくさんなので、外食やお酒を飲む機会が増えたりと、普段と違う食生活になりがちですよね。
気にせず楽しみたいところですが、落ち着いた頃にふと体重計に乗ってみたら大惨事!!
なんてことが起こるのも困りもの。
今回はそんな冬の食事で注意したい食材についてのお話です。
【魚に潜む美味しい罠】
「お魚はお肉よりヘルシーだし、脂だって体にいいんでしょう?」 確かに、それは概ね間違いではありません。
全体的に魚は肉より低エネルギーですし、青魚の脂に含まれるDHAやIPA(EPA)は血液をサラサラにする効果があるとして、高い注目を集めています。
ですが、魚ならなんでもヘルシーか?といえば、そうでもありません。
特に冬が旬とされている魚は脂が乗ったものが多いので、その分エネルギーも高くなりがち。
ブリやキンメダイといった魚は脂が乗るととても美味しく、栄養価も高くなり、いいことずくめのようですが、その分エネルギーも高くなる、という点だけは忘れないでくださいね。
ちなみに、ブリと鶏もも肉を単純に同じ量で比べてみると、ブリの方がエネルギーや脂質は高くなります。
もちろん調理法によっていくらでも変化してしまうものですが、「夜は外食の予定だからお昼は極力抑えたいなぁ」なんて、少しでも低エネルギーな食事を求めている場合には気をつけてくださいね。
それから、身は低エネルギーでも他は違う、というパターンもあります。
これからの季節ではよく出回るアンコウなどがこれに該当します。
アンコウの身は低エネルギーなのですが、一緒に出回る肝の部分はそうではありません。
アンコウがメインの食事でなくとも、おつまみとしては引く手あまたな食材なので、口にする機会は意外と高め。
肝自体を食べる量は少なくとも、濃厚な味についついお酒の方が進んでしまうといったこともありがちです。
併せて注意したい食材ですね(とても美味しいですが…)。
【冬のお酒との付き合い方】
前の項でも少し触れましたが、冬は忘年会などでなにかと外食が増えがち。
それに伴って、普段より飲酒量も増えやすい傾向にあります。
楽しんでお酒を飲むことは悪いことではありませんが、何も考えずに飲酒量を増やしてしまうと後々泣きを見ることも…。
上手な付き合い方を心がけたいところですよね。
とはいえ、「お付き合いでお酒を注がれたら飲まないのも失礼だし…」という場合もあります。
そんな時はおつまみ選びでの調節がおススメです。
飲み物の中でもお酒のエネルギーは高めですが、さらに問題なのは、食欲増進効果で普段よりもたくさん食べてしまうこと!
おつまみにはアブラっこいものや塩気の強いものがたくさんあるので、実際に摂っているエネルギーはとんでもない数値になっていることがあります。
「せっかくの会なのに食べたいものを我慢するのはイヤだ!」という方は、せめて先に野菜や酢の物を食べてから他のものを食べるようにするだけでも、食べ過ぎを防げます。
お酒が入ってしまうと判断力もおちてしまうので、これを習慣づけるようにするのも一つの手かもしれませんね。
いかがでしたか?
冬は服をたくさん着込むので、夏ほどには体型を気にしなくなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ですが、一度ついてしまったお腹のお肉を減らすのはとても苦しくて辛いものです…。
そうならないためにも、食べるものや量について、少し落ち着いて考える時間を設けてみるのもいいかもしれませんね!
Text by はむこ/食育インストラクター